保育園に行かせる予定なら ワクチン接種 は早めに始める(特にHibと肺炎球菌)

オトナこそ勉強しよう
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 国立感染症研究所が公開している ワクチン接種 の推奨スケジュールでは、「Hibワクチン」「肺炎球菌ワクチン」「B型肝炎ワクチン」の3つの定期接種が生後2ヶ月から始めることを推奨されています。

 2020年10月からロタワクチン追加されました。

 そして子どもが産まれると「保育園に行かせる」か「幼稚園に行かせる」か悩むものですが、産休後復職する場合は3歳未満でも入園できる保育園となるのでしょうか。

 私は幼稚園を選びましたが、かかりつけ医に「保育園に行かせるなら」と気をつけることを教えてもらったので”保育園”をタイトルにまとめました。

ワクチン接種 、生後2ヶ月から一斉に始まる理由

 生後2ヶ月から一斉にワクチンの接種が推奨される理由は、母親からもらった免疫力が生後2ヶ月を過ぎた頃から薄れ始めて感染症にかかりやすくなるからです。

 そしてワクチン接種の推奨スケジュールは「かかりやすい時期・タイミング」を考えた上で推奨されています。

 ワクチン接種の推奨スケジュールについては「ワクチン接種 の接種推奨スケジュールはあくまでも目安(不活化ならば複数同時接種が可能)」を読んでください。

ワクチン接種 、保育園に行くならHibと肺炎球菌は早めにすませたい

 ワクチンはウイルスに感染しても発症しないようにするための予防策、または発症しても重篤化しないようにするための対抗策です。

 5歳未満の幼い子どもが罹ると大変な「細菌性髄膜炎」。子どもが髄膜炎に罹ると回復しても約20%に難聴などの後遺症が残ってしまいます。

 この細菌性髄膜炎の原因が、5歳未満の子どもの場合はHib菌や肺炎球菌による感染症の重篤化であることが多いということから、多くの小児科医がHibワクチンと肺炎球菌ワクチンの予防接種を「早めに」と推奨します。

 Hibワクチンと肺炎球菌ワクチンは不活化のワクチンなので同時接種が可能で、早く免疫力をつけるために同時接種を希望する保護者が多いです(同時接種は数種類の異物を同時に体内に入れることになるので医師の判断が必要)。

ワクチン接種 、複数に分けて接種する理由

 ワクチン接種とは、ウイルスもしくはウイルスによく似たモノを負担にならない程度に体内に入れることです。

 いわば体のトレーニング。

 1回ですませようとすると体に負担が大きく十分に鍛えることは難しいので間隔をあけて複数回に分けて実施。

 こうしてウイルスに対する迎撃システム「免疫力」が鍛えられ、今後ウイルスが体内に入ってきて免疫力が働いてウイルスに細胞を侵食されずに病気になることを防ぎます。

 Hibワクチンも小児用肺炎球菌ワクチンも4回接種、初回3回で基礎免疫をつけ、約1年後の追加の接種で完璧に免疫力を定着させるイメージになります。

 Hib菌も肺炎球菌もそこら中に普通にいる菌なので感染を完全に防ぐことは不可能ですが、免疫力が十分にあれば体内に菌が入ってきても抵抗するので病気にはなりにくいです。

 どのくらいになりにくいかというと、Hibワクチンと小児用肺炎球菌は5歳未満の乳幼児を対象に4回接種することで発症するリスクが95%以上減るそうです(2012年の調査では細菌性髄膜炎等の重篤な症状がでた感染者は10万人に数人程度)。

ワクチン接種 、2020年に定期接種に追加されたロタワクチンとは?

 ロタワクチンとは、感染性胃腸炎の原因になるロタウイルスに対する免疫力をつけるためのワクチンです。

 感染性胃腸炎の症状は嘔吐や下痢、冬季(11月~翌3月)に保育園や幼稚園でとても流行します。

 感染性胃腸炎については「「 感染性胃腸炎 」にはウイルス性と細菌性があり、この2つは治療方法が違う 」を読んでください。

般的に1~2日で治まります。

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