「 感染性胃腸炎 」にはウイルス性と細菌性があり、この2つは治療方法が違う

家族の安心を守る
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 子どもが突然嘔吐をしたり下痢になったりしたら、「悪いものを食べた」とか「腹部を冷やした」とまずは思ってしまいますが、「 ウイルスや細菌を原因とした 感染性胃腸炎 」の可能性があります。

 正月に親戚が集まっていて、旦那の甥っ子が少し体調が悪そうで義妹に訊ねたところ「最近下痢気味で」とのこと。

 お腹を壊しやすい子だったので”いつものこと”と認識していましたが実は「 胃腸炎 」、それが判明したのはうちの子が下痢で熱を出したのがキッカケです。

 新年早々にかかりつけ医のところに行き、診てもらうと「ウイルス性胃腸炎」と診断されました。

感染性胃腸炎 とは?

 感染性胃腸炎 は「細菌やウイルスが原因となって引き起こされる腸の炎症(病気)の総称」で、突然発症します。

 主な症状は嘔吐、下痢、腹痛、発熱です。

 感染性胃腸炎 は大半が細菌かウイルスで引き起こされますが、他にも「原虫」「寄生虫」「真菌」が原因で起きることもあります。

感染性胃腸炎 、多いのはウイルスを原因にしたもの

 感染性胃腸炎 の原因はウイルスであることが多く、特に次の3つのウイルスを原因とした感染性胃腸炎が多いです。

  • ノロウイルス 冬季の発症例が多い
  • ロタウイルス 冬季の発症例が多い
  • アデノウイルス 年間を通じて発症例がみられる

 ロタウイルスやアデノウイルスによる 感染性胃腸炎 のり患者は小さな子どもに多く、小学生以上の感染例は少ないです。

 ロタウイルスについては予防対策としてワクチン接種があります。

 生後2か月頃の早い時期にワクチンを飲む(経口摂取)ことで対策しますが、任意接種なので全額自己負担となります。

感染性胃腸炎 に効く薬はあるのか?

 細菌性胃腸炎には抗生物質(抗菌薬)が効きますが、ウイルス性胃腸炎には抗生物質が効かないので対処療法となります

 細菌性胃腸炎は腸内で細菌が増殖して発症しますが、ウイルス性胃腸炎はウイルスに浸食された細胞が増えていって発症します。

 ペニシリンなどの抗生物質は細菌自体を攻撃して増えないようにするもので、細胞内に入ってしまったウイルスを攻撃することはできません。

 ウイルスに効くのは体が持っている防衛システム(=免疫)で、発熱や脱水によって防衛システムの動きが鈍らないように対処療法を施します。

感染性胃腸炎 を予防するワクチン(薬)はあるか?

 細菌性胃腸炎を予防するワクチンはなく、ウイルス性胃腸炎のうちロタウイルスによるものを予防するワクチンはあります(生後2ヶ月頃まで、経口接種)。

 ワクチンは事前にウイルスやそれに類似したものを体内に入れることで細胞にウイルスへ抵抗する方法を教えます。

 これが免疫力。

 例えば、ロタウイルスワクチンを接種すると体(細胞)がロタウイルスに抵抗する方法を覚えます。

 その後にロタウイルスが体内に入ってきて細胞を侵食し始めても、体が抵抗して胃腸炎の発症を抑える、また発症しても軽症ですませることができます。

感染性胃腸炎 をコスパ・タイパよく防ぐ方法

 感染性胃腸炎 を最も手軽に防ぐ方法は「手洗い・うがい」です。

 感染性胃腸炎 は手から手にうつりやすいので、しっかり手洗いをすることで細菌性もウイルス性も予防できます

 ドアノブ、トイレタンクのレバー、蛇口のレバーなど、り患者も触れる共有部分は小まめに消毒(除菌)します。

 細菌性の場合はアルコール消毒でも効果がありますが、アルコールはウイルスには効かないので次亜塩素酸水がよいです。

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感染性胃腸炎 による嘔吐物・排泄物の処理方法

 り患者の嘔吐物や排泄物を処理するときは、必ず使い捨てのマスクやゴム手袋をつけて感染を予防します(乾燥するとウイルスや細菌が飛びやすいので手早く処理する)。

 嘔吐物や排泄物には細菌やウイルスが多く含まれるので、キッチンペーパーなど捨てられるもので拭きとります。

 嘔吐物や排泄物が触れた場所は必ず消毒します(布類・金属類の消毒は脱色や腐食の心配があるので使用方法を厳守してください)。

 細菌性の場合はアルコール消毒でも効果がありますが、アルコールはウイルスには効かないので次亜塩素酸水がよいです。

 最後に、使用したものは全てまとめてビニール袋に入れたあと、必ずしっかり口を結んで捨てます(袋が破裂しないように空気はできるだけ入れない、安全のために次亜塩素水をスプレーしておくと安心)。

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感染性胃腸炎 、り患者の使ったものについて

 感染性胃腸炎にり患した人が使ったものは、周囲の人に感染しないように消毒することが大切です。

 使用した衣類や食器など”洗えるもの”は、85℃以上の熱湯に1分以上浸して消毒します。

 色落ちしない素材ならば0.02%の濃度に薄めた塩素系漂白剤(ハイターやブリーチなど)に30分間~1時間ほど浸して消毒します。

 家具や建具など”洗えないもの”は次亜塩素水を使用して消毒します。

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 細菌やウイルスが一番付着しやすいのがトイレで、り患者がトイレを使用したあとは、

  • ドアノブ、便座・ベンザカバー、便器、タンクのレバー、手を洗うところの周辺を次亜塩素水で消毒する(変色・変質・腐食の可能性がある場合はふき取る)
  • トイレットペーパーを3回分ほど取り、使用せずに捨てる
  • 共用のタオルを交換する

コメント

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