バイクや車のオイルは自宅で交換できるのですが、廃オイルの処分が結構面倒臭いです。
処分するときのゴミ区分は「可燃ごみ」なのでゴミの集積場に持ち込むなどの手間がかからず問題とはないのですが、面倒な理由は「ビニール袋から漏れるから」。
正確には”漏れる”というより”浸み出る”と言った感じなのですが、穴が空いていない新品のビニール袋でも、ビニール袋を2重に重ねても同じ現象が起きるため廃オイルの入った袋の置き場に困っています。
もちろんゴミ袋の中であっても液体(油)がタプタプした状態では申し訳ないため、布や紙に吸わせていますが……それでも浸み出ます。
今回はその原因について。
ビニール袋から液体が絶対に漏れないわけではない
布や紙製の袋と違って”ビニール”は液体を通さないイメージがありましたが、実は液体を通さないわけではなく、次のような場合は穴が空いてなくてもビニールを通って液体が漏れ出てしまいます。
- ビニールの素材が悪い
- ビニール袋が薄い
- 液体が多過ぎる
- 液体が熱すぎる
液体を入れるならビニール袋はナイロン製を選ぶ
ビニール袋の素材として主に使われるのは「高密度ポリエチレン(HDPE)」もしくは「ナイロン」です。
高密度ポリエチレン製のビニール袋
スーパーのレジ袋など高密度ポリエチレン製の袋はカサカサした手触りで安価なのが特徴。ホームセンターで無地のゴミ袋として安く売られているのは高密度ポリエチレン製です。
「高密度」という名前ですが、液体を入れるには密度が十分な高さにないことが多いです。
ナイロン製のポリ袋
ジップ付の袋や真空パックなどに使われるナイロン製の袋はツルツルした手触りで、密度が高く密封性が高いため中に液体を入れても漏れにくくなっています。
ナイロン製のビニール袋の中でも「多層フィルム」の袋は、密度の高いナイロンを何重にも重ねているので浸みにくいですが高いため、ゴミ袋としては勿体ないというのが正直な感想です。
厚み0.012mm以上のビニール袋を選ぶ
ビニール袋から液体が浸み出るのは、密度が低い上に液体の「量」「重み」「温度」等の理由でビニールが伸びてしまうからです。
同じ高密度ポリエチレンの袋でも、スーパーなどに置いてあるロール状の袋の厚みは0.006mmで薄く、中に液体を入れると伸びるどころか破れてしまうことが多々あります。
高密度ポリエチレン製の袋で「丈夫」と言われるのが0.012mm以上。
0.012mm以上の厚みの袋を選べばビニールが伸びにくく、中の液体が浸み出にくくなります。さらにその袋を二重に重ねることで、外側のビニール袋は内側ほど中の液体の影響を受けないので伸びにくく、液体が浸み出にくくなります。
オイル交換時の廃オイルは冷ます、小分けにする
ビニール袋に大量の液体を入れると、液体の重みでビニールが伸びて浸み出やすくなります。さらにビニール袋は樹脂なので熱に弱く、熱い液体を入れるとビニールが膨張して伸びやすくなります。
廃オイルをビニール袋に入れるときの条件(経験より)
バイクや車からでた廃オイルをビニール袋で捨てるときは、
- 厚み0.012mm以上の高密度ポリエチレン(HDPE)製の袋を2枚重ねる
- 廃オイルは30℃前後まで冷ます
- 1袋あたり廃オイルの量は2リットル程度までにする
オイルチェンジャーを購入して問題解決
オイル交換をするときは暖気運転でオイルを温めて粘度をさげ、内部の古いオイルを抜けやすくするのがセオリー。暖気運転でエンジン内部の鉄分がオイルに混じるので内部がよりきれいになります。
つまり、エンジン内から抜いた直後のオイルはどうしても熱いので、直接ビニール袋に入れるのは良くないことが分かりました。
今まではバイクの下に置いたビニール袋で廃オイルを直接受けていたのですが、この形でのオイル交換をやめて、オイルゲージから内部のオイルを抜くことができるオイルチェンジャーを購入しました。
![]() | 上抜き名人ちぇんじくん 6L手動式オイルチェンジャー(簡易説明書付) 価格:4,980円 |

年に数回、5年ほど使っていますが壊れる気配がないので、オイル交換の工賃を考えるとかなり節約になります(オイルゲージから抜くことで四輪車のオイル交換もできるようになったのが大きな節約ポイント)。
オイルチェンジャーのタンクには6リットルほど廃オイルが入るので、十分に冷ましてからビニール袋に入れることができるようになりました(車種や台数による)。
コメント
幼稚園の先生に粋なメモが渡せて満足しています。星野富弘さんの絵や言葉は人気がありますよね(^ω^)
一筆箋、いいですよね。私も何処か出かけたら出来るだけ買ってきます。最近ではみどり市の星野富弘美術館に素敵なのが揃っていました。