ワクチン接種 の接種推奨スケジュールはあくまでも目安(不活化ならば複数同時接種が可能)

家族の安心を守る
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 三歳の子どもの ワクチン接種 (日本脳炎、水痘)に付き添いましたが、今回の日本脳炎ワクチンの接種はコロナ禍であることを考慮して推奨時期よりも少し早めに行いました。

 日本脳炎ワクチン と水痘ワクチンはどちらも不活化ワクチンなので同時接種が可能です。

ワクチン接種 の接種推奨スケジュールとは?

 子どもが生まれると生後2ヶ月から様々なワクチンを接種する必要があるため、母子手帳には接種スケジュール(ワクチンごとに接種の推奨期間が掲載)があります。

 この接種推奨期間はあくまでも目安であり、絶対にこの間に接種しなければいけないわけではありません。

 実際に医療機関が混乱に陥ったコロナ禍では厚生労働省が「子どもの予防接種や乳幼児健診を遅らせないように」と呼びかけ、推奨期間より早くてもコロナウイルスの感染力が弱い夏に接種するというケースが増加しました。

 かかりつけ医によると、接種推奨期間は「その感染症に罹りやすい時期を考慮して設定されている」ため、早い分には特に問題はないそうですが遅くなるとその感染症に罹るリスクが上がります。

 生後2ヶ月から始まるスケジュールに「早い」と感じたこともありますが、生後2ヶ月を過ぎると母親からもらった免疫力が薄れていくと聞いて早過ぎないことが分かりました。

 定期接種の対象となっている感染症は死亡率や重篤な後遺症の残る危険な感染症ばかりなので、接種推奨期間より大幅に遅れないようにしたほうがよいです。

ワクチン接種 、三歳児検診と小学校入学前検診でチェックが入る

 ワクチン接種は生後2ヶ月から3歳までは高い頻度でありますが、3歳を過ぎると一気に減るため「ワクチン接種を忘れていた」というケースが少なからずあります。

 ワクチン接種は規定の回数を打つことで必要な免疫力ができます。

 そのため打ち忘れは免疫に影響があり、あとから打つことはできますが助成期間を過ぎれば全額自己負担となってしまいます(助成期間は推奨期間とは違うので要注意)。

 以上のことから、ワクチン打ち忘れを防ぐために三歳児検診と入学前検診でチェックが入ります

 ワクチン接種 、危険な感染症に罹るリスクを下げるために必要

 感染症の発症を予防するためのワクチンは多くありますが、国が負担して国民全員に接種を促す定期接種の対象となっている感染症は死亡率や重篤な後遺症の残る危険な感染症ばかりです。

 例えば、日本脳炎は日本脳炎ウイルスに感染した1000人に1人が発症する病気で、発症すると20~40%の人が死亡する命の危険があり、命が助かっても45~75%の確率で神経系の障害(麻痺など)が残ってしまう感染症です。

 現在でこそ国内の発症例は年間10人以下ですが、日本脳炎ワクチンが一般的になるまでは子どもや高齢者に多くの感染者が出ました。

 日本脳炎ウイルスを媒介するのは蚊で、ウイルスを培養した豚の血を吸った蚊が人を指すことで感染します(ヒトヒト感染はしない、国内発症例も養豚場の近くなど豚に関係するエリアが多い)。

 豚を飼う家が多く、水田で発生しやすいコガタアカイエカがウイルスを媒介することから、東南アジアの農村部では日本脳炎は発生しやすい感染症です。

 日本脳炎ワクチンについては「日本脳炎ワクチン 、3歳から4歳の期間に3回接種してしまおう(比較的忘れやすい) 」を読んでください。

コメント

  1. […] ワクチン接種により「日本脳炎の罹患リスクを75~95%減らすことができる…。 […]

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