今年はゴールデンウィークの頃からやたらと暑く、その影響もあり我が家のヒメシャラが本来なら花が咲く6月にバッサリ全ての葉が枯れてしまいました。
原因について調べると、ヒメシャラは比較的暑さに弱い樹木だと分かりました。
ヒメシャラ(姫沙羅)とは?
関東地方南部以南で育つヒメシャラは、12~15mと「姫?」と思うほど高く育つ樹木です。6月~7月には椿に似た白い花を咲かせます。関東以北では寒さに強いシャラ(ナツツバキ)がおすすめです。
樹皮が薄く滑らかな赤褐色の幹をしたヒメシャラはシンボルツリーとして人気ですが、栽培難易度がやや高い樹木です(NHK みんなの趣味園芸では5段階で難易度3)。
その理由は”夏枯れ”です。
ヒメシャラは夏枯れ対策が比較的難しいので、プロの庭師は『正直あまりシンボルツリーにはすすめたくない」と言います。
ヒメシャラの夏枯れとその原因
夏枯れは、最盛期であるはずの夏に枯れる(葉を落とす)ことです。枯れたといっても木が死んでしまったとは限らないのでよくチェックしましょう(*後項参照)。
夏枯れの原因は次の3つです。
- 水不足
- 直射日光
- 高温
特に、ヒメシャラは幹に直接あたる夏の西日が原因で夏枯れします。葉が焦げるわけではなく、幹に直射日光を受けると水上げ障害がおきて枯れてしまいます。
…我が家はヒメシャラの鉢を西向きの場所においていました。
夏枯れしたヒメシャラの水やり
ヒメシャラは湿潤な環境を好むので、水をあげるときはたっぷりと株元にあげます。
しかし、夏枯れで葉が減るまたは無くなってしまうと水の吸い上げ量が激減するので根腐れする恐れがあります。根腐れを防ぐためには土の具合をみてから水をあげるようにします。
光合成不足による栄養不足を防ぐ
落葉すると光合成ができなくなるため栄養不足になります。
窒素不足になると木は元気がなくなるので、骨粉や油粕などの有機肥料を施すと良いです。
直射日光が当たるのを防ぐ
ヒメシャラは半日陰を好む樹木で、1日2~3時間日光が当たる場所が良いです。南・西向きの場所でも、株元に草や低木を植えて陽射しを遮るとヒメシャラは育ちます。
インターネットでは下草としてオタフクナンテン、リュウノヒゲが人気です。どちらも育てやすい植物です。
未だ木が小さい場合は遮光ネットもおすすめです。
夏枯れからの復活
ヒメシャラの枯死チェック
木が枯れたかどうかをチェックするならば、『樹皮を軽く削ってみる方法』と『枝を曲げてみる』があります。
削った中が緑色ならば、その木は生きています。茶色の場合は残念ながら枯死していると判断できます。
我が家のヒメシャラの樹皮を削ってみたら…茶色でした。
これで枯死したと判断できないのは、枝を曲げてみたらぐにぃっと曲がったからです。枯死してたらどんなに細い枝でもポキッと折れます。
…枯れてないのかな?
判断ができないので、とりあえず春まで様子見にします。
次は剪定の頃、11月~3月に状況を報告します。
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