子どもたちがたくさん飲むため、直ぐに空の牛乳パックがでます。
牛乳が付いた状態でゴミ箱に捨てると中が臭くなるので、棄てる前に水洗いしているのですが、ここで思い出したのが「牛乳パックをすすぎ洗いした水を植物にかけると良い(栄養がある)」というはなし。
もし本当だったらECOなガーデニングの実現。
今回は家で出た廃棄物を、植物の肥料として転用できるかどうか調べました。
薄めた牛乳や米のとぎ汁:植物に与えないほうが良い
基本的に牛乳やコメのとぎ汁を植物にあげないほうが良い。
牛乳や米のとぎ汁には栄養があるのは事実ですが、その栄養は人間にとっては有用ですが、植物にとって有用とはいえないとか。与えるならば月一回、それ以上あげると植物にとって害になるそうです。
理由①:発酵させる過程で窒素を大量消費
牛乳や米のとぎ汁はそのままでは植物にとって肥料にはならず、土の中のバクテリア等が発酵させることではじめて肥料になります。
この発酵する過程で土の中の窒素が大量消費。
窒素は植物にとって三大栄養素のひとつなので、牛乳や米のとぎ汁を植物に与えることは、栄養を与えるどころか大量に栄養を奪ってしまうことなんです(窒素飢餓状態にしてしまう)。
理由②:タンパク質が土を硬くしてしまう
植物の生育に理想的な土は空気が含まれてふかふかしている土ですが、牛乳や米のとぎ汁に含まれるタンパク質は土の中の空気層(空洞)に入り込んで固まってしまうため、土をカチカチにしてしまいます。
土がカチカチになると植物の根の成長を抑制してしまい、水はけも悪くなるので根腐れが起きてしまいます。
根腐れは植物にとって瀕死の状態。
根腐れしてしまった植物を復活させるのはとても難しいです。
さらに土の中にたまったタンパク質は未発酵状態なので腐ってしまい、腐敗臭などの悪臭の原因になります。特に、鉢植えの土はタンパク質等の分解が遅い傾向があるので、悪臭が発生してしまう可能性が比較的高いです。
コーヒーの豆のカス:ナメクジの忌避剤になる
コーヒー豆のカスは肥料になりますが、発酵させる必要があります。そのまま役立てたい場合、おすすめはナメクジの忌避剤としての使用法です。
コーヒー豆のカスを肥料にする方法(発酵)
コーヒー豆のカスを肥料にするには、土と混ぜて一カ月ほど発酵させる必要があります。発酵過程では新鮮な空気が必要なので、一日一回はシャベルで混ぜるなど手間がかかります。
コーヒー豆のカスでナメクジやカタツムリから野菜を守る
コーヒーのカスを土の上に盛ることで、ナメクジやカタツムリの忌避剤代わりになります。これはコーヒーをいれたあとの豆のカスを直ぐに使うことができます。
コーヒーに含まれるカフェインはナメクジやカタツムリにとって神経毒だからです(あくまでも忌避剤であり、駆除剤ではない)。
生ごみ:発酵させれば肥料になる
生ごみが減ると、家庭内のごみの管理はかなり楽になります。生ごみはゴミ袋を重くし、悪臭の原因だからです。
生ごみは植物の肥料の材料とすることができますが、発酵させる必要があります。
発酵させていない生ごみは植物にとって害になるだけでなく、腐敗臭や害獣・害虫の発生など周辺の生活環境にも悪影響を与えてしまいます。
生ごみを発酵させるときは必ずコンポストを使います。
コンポストで多いのが地面に置くタイプですが、個人的には「回転式コンポスター」が便利そうだと思っています(値段と大きさから購入を躊躇中)。
回転式コンポスターはタルのような形のコンポスターで、生ごみや土などを入れて2~3日に一回転させれば空気と混ざって発酵が進んで堆肥が作れます。
欧米やオーストラリアで人気の商品ですがかなり大きいので庭が手狭になってしまう欠点があります。
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