日本の庭で育てやすいカルーナの基本的な育て方

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カルーナは最近ホームセンターで取り扱い数が増えている植物で、水の管理はやや難しいですが、酸性のジメッとした土壌を好むため比較的日本の庭で地植えで育てやすい植物です。今回はカルーナについてまとめてみました。

カルーナとは?

カルーナの基礎知識

カルーナは樹高20~80cmのツツジ科の常緑低木で、地中海沿岸やヒースランド(イギリス北部やアイルランドなどの平坦な荒地)で自生する植物です。英語ではheather(ヘザー)と読まれるのが一般的ですが、「ヒース」と発音されることもあります。

品種間で簡単に交雑できるため、カルーナの品種は千種類以上あります。カルーナの特徴は種類によって花を咲かせたり、葉の色が変化したりと様々です。

箒のように広がりながら立ち上がって育つため欧米ではグラウンドカバーの1つとしても栽培されています。

名前の由来

カルーナの名前の由来はギリシア語で「掃く」という意味がある”kalluno”です。この草で箒が作れることからその名がついたようです。

また、kallunoには「浄化する」という意味もあるため、カルーナは厄除けの魔術(病気の治療)にも利用されていました。

カルーナの花言葉

カルーナは細い枝を複雑に絡み合わせながら育つ姿から「連理の枝」という花言葉があります。「連理の枝」という言葉は白楽天が玄宗皇帝と楊貴妃の恋を詠んだ漢詩に由来する言葉で、”仲の良い夫婦”を意味します。

その他にも、上に伸びていく姿から「自立」や「旅立ち」という花言葉があります。

カルーナの育て方

カルーナは酸性土壌を好む

カルーナは農耕に向かない酸性土壌でも育つ野生種です。基本的に水はけの良い痩せた酸性土壌が良く、鹿沼土単体もしくは鹿沼土にピートモスを混合した土が良いです。

カルーナは-25℃まで耐える

カルーナの耐寒性は高く、-25℃まで耐えられるので埼玉県内では地植えできます(耐暑性にも優れている)。

常に土が乾かないようにする

カルーナは低温で常にジメットとした高原の気候で自生するため、土を触って乾燥しているようならば水をあげます。

湿度の高い状態を好むので涼しい~寒い時期の水やりはあまり気を使わなくて大丈夫ですが、高温多湿の状態は嫌うので梅雨~夏の時期は必ず土が乾いてから株元に水をあげるようにします。

肥料はあまりあげない

水や栄養の少ない環境で育つ植物なので種類なので、手塩にかけ過ぎると良くなく肥料は基本的にあげません。

栄養(肥料)を与え過ぎると生長が早くなり株が乱れてしまいます。与える場合は冬にかなり薄めた液体肥料を与えるくらいで十分です。

初夏に剪定する

カルーナは高温多湿の状態を嫌うので、夏が始まる前の5月~6月の間に剪定をします。剪定では地面から3cmほどの高さで切り戻します(花が咲き終わる1月にも剪定を行う)。

風通しが悪いと害虫やカビ(灰色かび病)の原因になるので容赦なくバッサリ切り落とします。害虫ではコガネムシの幼虫、アブラムシ、ハダニに注意します(春から秋の暖かい時期に発生しやすい)。

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