停電が起きるメカニズムと電力復旧時の注意

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 9月3日に発生した北海道胆振いぶり地方を震源とする「北海道地震」では前代未聞の北海道全域停電(ブラックアウト)が起きました。

北海道全域ブラックアウトの原因

 今回の地震(震度7)で北海道全体の使用量の半分を発電していた苫東厚真火力発電所が停止したことにより、北海道全域で電気の周波数が維持できなくなり停電が発生しました。

 日本の電気の周波数は50Hzまたは60Hz、この周波数は電力会社が使用量に合わせて発電量を調節することで維持できます。

 一般的には1つの発電所が停止した場合は他の発電所が発電量を上げてカバーしますが、今回は停止した苫東厚真火力発電所の発電量を他の発電所ではカバーできず、使用量に比べて発電量が著しく低下しました。

 使用量と発電量のバランスが崩れて周波数の維持ができなくなると停電が発生します。停電は変電所単位で発生するそうです(送電設備の故障を除く)。今回は全ての変電所で電気の発電量が足りなくなり、全ての変電所で停電が発生しました。

 一般的には電力不足で停電が発生した変電所を他の変電所は即時切り離し、停電エリアは最低限にしつつ停止した変電所の設備を守ります。電気が流れないように切り離しておかないと、万が一電気が流れて漏電が起きたら設備そのものが損傷してしまいます。

停電したらやること(二次災害の防止)

 停電が発生したら、通電火災を防ぐために電気機器のスイッチを全てオフにします。停電中に避難所に行く場合はブレーカーを落として行くべきです。

 通電火災は停電直後まで使っていた電熱器具のスイッチが復旧後に自動的にONになり、出火してしまった火災です。1995年に発生した阪神大震災では、原因が特定できた火災のうち約6割が通電火災だったという調査結果があります。

 地震発生後に自宅に帰れなかったり、棚が倒れた等が原因でブレーカーが落とせないこともあります。そのために内閣府や消防庁は《感震ブレーカー》を推奨しています。

 火事の原因になりやすいストーブなど特定の電気機器の電気を遮断したい場合は、コンセントプラグに取り付ける感震プラグも良いようです。

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