芝生の庭を作るために大切な『芝草選定』

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更新:2021年10月7日

南の庭は芝生にすると決めて、土中から発掘したゴミを大量に処分しながら南の庭を耕しています。

30年近く空き地だった土地に埋まる不法投棄のいろいろ。車のマフラー、絨毯、植木鉢や食器などの陶器、屋根瓦…その量と内容にモラルを疑ってしまいます。

事前に準備したシャベルとレーキに、バチヅルとフルイが加わって日々奮闘です。

芝生の庭にするにはまず芝草の剪定が重要になります。

どんな芝生にしたいのか、が選ぶポイントとなります。

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芝に分類される植物の条件

芝に利用できる植物は

 「草丈が低い」

 「刈っても枯れずに成長する」

 「頑丈で踏んでも大丈夫」

 「密集して生える」

このの4つの条件を満たしています。

芝には「日本芝」と「西洋芝」がある

芝には昔から日本の土で自生していた日本芝と、明治以降に日本に入ってきた西洋芝の2種類あります。

高温多湿の日本の気候や土壌に適しているのは日本芝です(東北地方の北部より北で日本芝を育てるのは難しい)。

常緑の西洋芝と異なり、休眠期である冬に枯れて春になるとまた緑色になる日本芝は季節感が感じられます。

日本芝で人気の品種は「高麗芝」「姫高麗芝」「野芝」です。

ゴルフ場のグリーンによく使用されているのが高麗芝で、ラフに使用されているのが野芝です。

西洋芝は日本芝に比べて生育が早く、種でも購入できます。

西洋芝は日本の環境に合わせて開発されていないため、バミューダグラス類やティフトン類は日照が必要など生育環境を選びます(ウィーピングラブグラスは日陰湿地で生育可能)。

また生育が早いため、西洋芝は日本芝に比べて刈り込みや施肥の回数が多いです。

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芝は「夏芝」と「冬芝」で分類することもできる

芝の種類は「暖地型芝草(夏芝)」と「寒地型芝草(冬芝)」で分けることもできます。

一般的には関東地方を含む西の地方(太平洋沿岸部側)は夏芝、関東より北の地方や標高が高くて涼しい地域は冬芝が適しています。

どちらにも属さない中間地域では夏芝・冬芝のどちらも植えることができます。

ただし、適応地域については一般論であり、最近では耐暑性や耐病性が強い品種が開発されているので、自宅の庭に合うかどうかはそれぞれ芝の種類の説明を見て判断する必要があります。

夏芝(暖地型芝草)

夏芝は熱帯から温帯地方で生えていた芝草の種類で、生育気温は25~30℃です。

日本では春から秋にかけて成長し、寒くなり始めると落葉し、冬の間は休眠します。茶色く枯れたようになりますが、春になると緑が復活します。

日本芝では高麗芝、姫高麗芝、野芝、ビロード芝 など。西洋芝ではバミューダグラス、セントオーガスチングラス、センチビートグラス などが夏芝になります。

冬芝(寒地型芝草)

冬芝は温帯から亜寒帯地方で生えていた芝草の種類で、生育温度は15~20℃です。

冬芝は氷点下でも冬枯れしないので一年中緑のままですが、暑さや乾燥に弱いため日本では東北地方の北部や北海道などでしか夏の暑さに対応できません(適さない地域では夏枯れを起こす)。

冬芝のほとんどは西洋芝で、クリーピングベントグラス、トールフェスク、ケンタッキーブルーグラス などが該当します。

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元気な芝生を育てる4つのポイント

芝生の生育には日当たり、水はけ、土壌と肥料が大切で、一定以上育ったら風通しを良くしておくことが重要になります。

適さない環境に芝生を植えても生育せず、枯れたり病害虫で腐ったりしてしまうことがあります。

日当たり

芝生を生育させるには日の当たる場所、南向きの庭等が理想的です。

日が当たる時間は「一日中」が理想的ですが、品種改良も重ねられているので今の芝は一日のうち4~6時間の日当たりで十分なことが多いです。

水はけ

芝生を育てる土壌は水はけが大切で、水はけが悪いと根や芽がずっと湿ったままになって腐ったり、病害虫が発生しやすくなってしまいます。

芝生に適した水はけの目安は、大雨が降った後の水溜りが1~2日前後で解消されるくらいです。

水はけの悪い土の場合は砂を入れたりします(目土入れ)。

土が固まって水はけが悪い場合はエアレーションで改善できます。

土壌と肥料

芝生は弱酸性~中性の土壌を好み、日本の土壌ならばおおよそ弱酸性~中性なので芝の生育に問題はありません。

もし土の酸性度が高い場合は、苦土石灰やケイ酸肥料などを蒔いて調整することもできます。

芝生が生育し続けると土は徐々に酸性化していきますが、適度にケイ酸肥料をまけば土壌を改善することができます。

芝生の生育には肥料も重要です。

植物の生育にはチッ素、リン、カリウムの三要素が重要で、芝生には晩秋から春先に肥料をまくのがてきしています。

骨粉、堆肥、草木灰、酒粕、鶏糞などが入った有機肥料をまくのは晩秋~春先の葉が枯れている時期、春から秋にかけては化成肥料がおすすめです(多過ぎると芝生が肥料焼けしてしまうので注意)。

風通し

定期的な刈り入れと、枯れた芝のかたまり(サッチ)を取り除くことで風通しを良くします。風通しが悪いと病害虫の原因になります。

芝草の高さは4cmほどが理想で、そのため芝刈りは基本的に月2回、夏場は月に4回行います。

芝刈りをすることで上に伸びる栄養分が新しい葉や茎の形成に使われて、芝が密集して育つようになります。

芝刈りをせず伸びすぎてしまった場合は少しずつ芝をカットします(今まで日が当たらなかった葉や茎に急に日が当たると枯れる怖れあり)。

枯れた葉や茎などが固まったサッチが堆積すると水分・養分の吸収が悪くなります。

サッチがある場合、ナイフや鎌で20~30cm間隔に浅い切れ目を入れて、レーキなどを使ってかき出すと良いです。

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