基礎と建物の間にある「基礎パッキン」の役割

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建物の土台となる基礎ができてから数日後、大工さんが建物を作り始めました。

いまは事前に長さなどを調整した木材が現場に届くので、大工さんの作業は早いです。

大工さんの作業開始から3日ほどして足場が組まれ、その次の日には上棟となりました。

「早いな」と建物を見ていて気づいたこと。

建物の基礎の部分に「床下換気口」がないこと。

実はいまの建物の多くに換気口(排気口)はなく、「基礎パッキン」という、基礎と土台の間に挟むパーツで床下の換気しているそうです。

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建物の基礎には「ベタ基礎」と「布基礎」があり、ベタ基礎は鉄筋を配したベース生コンを打設した上に立ち上がり基礎を作っています。

布基礎はベタ基礎が普及する前の主流で、鉄筋を配さず薄めのコンクリートを敷いたものです。

どちらが良いかは建物の下の地盤によりますが、地盤調査をして「どちらで建てても良い」となったベタ基礎で作るのが今は一般的だそうです(積水ハウスやヘーベルハウスなど鉄骨プレハブ系のハウスメーカーの場合は例外なく布基礎を採用)。

そのため、いまは地盤調査のさいに「どんな建物をどの基礎で建てる予定か」を申告します。

うちの場合は「木造2階建てをベタ基礎で建築する予定」で申告し、地盤調査の結果は「調査地は根切りのときに十分なランマー転圧を施した上でのベタ基礎で対応可能」となりました。

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住宅を長持ちさせるためのポイントは湿気対策です。

建物内部の湿気対策はもちろん、地面から上がってくる湿気を除去することが大切です。

それが昔の「床下換気口」で、基礎の側面にブロック1個分くらいの風窓をつけて換気していました。

しかしこれでの換気は十分でなく、空気のよどむ場所ができてそこから土台が腐ってしまうことも。

また、基礎のコンクリート部分と土台の木材が密着していると、コンクリートからの湿気が木材に伝わって土台を腐らせることも。

これで登場したのが、ねこ土台や基礎パッキンです。

ねこ土台(猫土台)とは厚さ2~3cmの木材や石材を基礎と土台の間に900mm間隔で挟み込む工法で、いまではあまり使用されない工法です。

いまの主流は基礎パッキン。

木材や石材のような天然素材ではなく樹脂製のスペーサーで、うちに採用されたキソパッキンロング(KP-L102)はポリオレフィン樹脂と炭酸カルシウムの複合材で人造石に近い素材です(樹脂の柔らかさと石の硬さを併せ持っている)。

柔らか過ぎると頑丈さがなく、硬すぎると建物の荷重によって割れる可能性があります。

耐久性試験(クリープ試験)では、100年経っても現状の性能を維持すると言われているそうです。

湿気が溜まって土台が腐ることで発生しやすいのが白アリ。

キソパッキンロングを作っている城東テクノ(株)には「しろあり保証制度」、このパーツを使っている建物で竣工後10年以内に白アリ被害が発生したら累計1,000万円の賠償金をしはらう制度があります(登録費や保障費は不要)。

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