隣のアパートの軒先にアシナガバチが巣を作っていました。
アパートの管理会社が良心的だったので、連絡したら巣の駆除を直ぐにしてくれましたが、「誰が費用負担するか」でもめて対処が遅くなるケースも多々あるそうです。
共用部分は大家、専有部分は住人の責任
共用部分でできたハチの巣の駆除責任は大家もしくは管理会社にあるので、共用部分でハチの巣を発見したら、まずは大家か管理会社に連絡をします。
共用部分かどうかの判断ですが、玄関扉から外は全て共用部分と考えてよいそうです。
参考:マンション専有部と共用部の違いを探る ドアの外側は全部共用部?|KENSOマガジン
ベランダなど専有部分にできたハチの巣の駆除は基本的には住人の責任。ただし、契約内容によっては大家や管理会社に責任があるので、こちらも報告すると良いです。
ハチの巣の駆除については種類、大きさ、時期などによって危険度が大きくことなります。特に夏以降はハチの繁殖期となり、ハチが神経質になっていて危険なのでプロに依頼しましょう。
ハチの巣の駆除にかかる費用(目安)
ハチの巣の駆除費用は大きさに比例するため、発見したら早めに駆除を依頼すると良いです。ハチの種類による駆除費用の相場は、
・アシナガバチ 7,000~22,000円
・スズメバチ 8,000~48,000円
・ミツバチ 8,000~37,000円
攻撃性の高いスズメバチや、殺傷能力の高い毒を持つミツバチの巣の駆除は比較的高めです。早めの依頼が経済的です。
駆除業者を選ぶときは「見積り」と「保証制度」が重要です。
保証制度とは「同シーズン内ならば二度目の駆除は無料」などのサービスで、ハチの『戻り蜂』という習性に対する補償となっています。
放置さした巣のハチが誰かを刺した場合
ハチの巣を放置すると危険です。
特にスズメバチは攻撃性が高く、9月以降になると半径10メートル以内に入ってきたものを攻撃する習性があります(詳しくは「秋のスズメバチ、10メートル以内に近づいてはいけない」を読んでください)。
放置した巣のハチが近隣住民に害を及ぼした場合、「刺される可能性を把握しながら作為的に放置している」と判断されると賠償責任が生じることがあります。
ハチの巣を発見し、大家や管理会社が撤去をしなかった場合は自治体に相談すると良いです。
それで撤去されれば問題は解決されますし、仮に撤去されなくっても第三者として自治体が間に入ることで、万が一ハチに刺された被害が起きた場合に賠償請求が可能となることがあります。
ハチに刺された場合の対処法については「スズメバチに刺されたら、応急処置して病院に行く」を読んでください。
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