秋のスズメバチ、10メートル以内に近づいてはいけない

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 スズメバチの繁殖期のピークは秋なので、秋になると攻撃性が増して他の時期の何倍も危険な生物になります(スズメバチに刺されたときの対処法については「スズメバチに刺されたら、応急処置して病院に行く」を読んでください)。

 一般的にスズメバチは6月頃から見かけるようになります。

 スズメバチの中で冬眠して越冬できるのは女王バチだけで、春に冬眠から目覚めたスズメバチ(女王)はまず樹液や蜜をなめて体力を回復させます。
 スズメバチの巣作りは体力回復後で、女王バチの産んだ卵が孵化して飛び回るのが6~7月頃です。

 スズメバチの巣は徐々に肥大化していき、巣が巨大化した9月以降はスズメバチが最も攻撃的になります。この時期のスズメバチは神経質で、巣から半径10メートルくらいをかなり警戒します。

 スズメバチの警戒範囲に入ると、スズメバチはカチカチと歯を鳴らしながら警告し、警戒対象の周囲をグルグル回りながら飛びます。
 この間に適切な行動をとらないと「敵」と見なされて直ちに攻撃されます。

 黒・赤・青など色の濃い服や、ニオイの強い香水や整髪料をつけている場合は「敵」に認識されやすいので早めに行動を起こします。

 スズメバチの警戒音がしたら、ゆっくりと後退して巣から離れ、地面に伏せます
 羽音がすると反射的に手で振り払おうとしてしまいますが、これは攻撃と見なされて、「敵」と認識されてしまいます。慌てずにゆっくりと行動することが大切です。

 スズメバチが攻撃してきたら走って逃げることはほぼ不可能です。
 反射速度はスズメバチの方が早く、スズメバチは時速40キロで飛ぶことができます。

 スズメバチに刺されると体内で警報フェロモンが作られてしまいます。

 警戒フェロモンとはスズメバチの毒から出るもので、このフェロモンを発している者は「スズメバチから敵として認定された者」と他のスズメバチにも分かってしまうため、次からは警告なしで攻撃されてしまいます。

 「突然スズメバチの集団に襲われた」「複数匹にいっせいに刺された」という事例は、この警報フェロモンによる影響だそうです。

 スズメバチを巣の駆除は危険なのでプロに依頼しましょう
 「煙で燻してハチを追い出す方法」などネットにあげられていますが、ハチに刺さる危険に加え、全国的にハチの巣の駆除しようとしたことが原因で起きた火事が増えているそうです。

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