スプレー缶を捨てるとき穴をあけなくなった

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 大阪で、ゴミに出たスプレー缶の処理中に事故が起きました。

 4人の死傷者を出す事故(火災)を起こしたのは産業廃棄物収集運搬業者。火災の原因は機械洗浄用スプレー缶3千本のガス抜き、使い切っていないスプレー缶に金づちで穴を開けていたそうです(業務上過失致死傷容疑)。

 この前は北海道の不動産業者で、消臭用スプレー缶のガス抜きを換気が不十分の部屋で行っていたのが原因で爆発事故が起きています。本当に常識には個人差があります。

スプレー缶のゴミは「穴をあけない」が増加

 スプレー缶の穴あけが原因での事故(火災・爆発)が増えていることから、環境省はスプレー缶は穴をあけずに廃棄することを推奨し始めました。

 実際は環境省が推奨しても処理機が高額であるため「穴をあける」状態が維持されましたが、2021年には多くの自治体で「穴をあけない」が導入されていました。

熱いところにスプレー缶を放置しない

 40℃以上に熱くなるところに置いてあるスプレー缶は、中のガスが膨張するなどして中身が吹き出たり、缶が破裂したりしてしまうことがあります。

 夏の直射日光が当たる場所や車のダッシュボード、冬の場合はストーブの傍が注意する場所として喚起されています。

 スプレー缶の中身が吹き出たり、缶が破裂した場合はすぐに換気をします。窓は全てあけて、ガスを出来るだけ早く外に出すようにします。

 ガスが外にでるまで火気厳禁です。「火気」と言うと”火”のイメージがありますが、静電気も含まれます。今回の事故の原因と考えられていますが、金属を金づちで叩くと火花が散って引火する可能性があります。

 アウトドア、キャンプやバーベキューのときに、虫よけスプレーや制汗スプレーを使うところは注意します。極稀ですがこのガスにタバコの火やコンロの火が引火したり、ガスが残っていたために着火の火種が予想以上に大きくなって火傷をする恐れがあります。

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