証券会社の一般口座は特定口座に変えられる

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勤務先の持株会を活用しようとすると、株式引き出し用の口座として証券会社の口座を作ることが多いです(個人の資産なので会社契約でも本人が申し込む必要あり)。

手続きは面倒ですが、一般的に持株会を利用すると個人の拠出金の1割に相当する金額を”奨励金”として勤務先がプラスしてくれます(毎月1万円を拠出する場合、1.1万円が拠出金となります)。
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従業員にお得な制度

私の場合は大和証券で口座を作ることになりました(5年以上前の話でうろ覚えですが)。

証券会社で口座を作るときは特定口座一般口座かを選択する必要があります。さらに特定口座の場合はさらに”源泉徴収あり””源泉徴収なし”を選択する必要があります。私は特定口座(源泉徴収なし)を選択しました。

一般口座と特定口座

上場株式などの譲渡で発生した売買損益は1年分(1月1日~12月31日)をまとめ、原則として投資家自身が1年分の確定申告して納税します(確定申告期間:翌年2月16日~3月15日)。特定口座はこの手続きを簡素化するために導入されました。

【一般口座】
原則として一般口座で管理している株式などは”投資家自身”が売買損益を計算し、”投資家自身”が確定申告をし、”投資家自身”が納税します。

【特定口座】
特定口座の場合は”証券会社”が売買損益を計算し、『特定口座年間取引報告書』を発行してくれます。

「源泉徴収なし」の特定口座の場合は年間取引報告書をもとに、”投資家自身”が確定申告をし、”投資家自身”が納税します。一方で「源泉徴収あり」の特定口座の場合”証券会社”が確定申告をし、”証券会社”が納税してくれます。

参考:「Q&A 特定口座・特別口座・一般口座の違いを教えてください。」(SMBC日興証券公式サイト)

特定口座の源泉徴収あり・なし

特定口座の「源泉徴収あり」または「源泉徴収なし」は投資家が自由に選べます。

夫の扶養に入っている私は”源泉徴収あり”を選択し、会社員の旦那は”源泉徴収なし”を選択しています(被扶養者の源泉徴収有無に関しては「 」を読んでください)。

源泉徴収のあり・なしは、その年(1月1日~12月31日)最初の取り引きをする前に変更の申請・手続きをして完了させていなくてはいけません。、

私が昨年7月に退職した際、持株会も自動的に退会となったため保有していた株式は大和証券の特定口座に異動することになりました(単元未満の株は時価額で売却。売却金は口座に振り込み)。
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この口座は普通に使用することができますが、そのための口座は別にあるため使用しなくなったためこの口座は閉鎖することにしました(ネットサービスを利用しているので口座管理手数料は無料ですが)。

口座閉鎖前に残高をチェックしたら約3万円の残高がありました。なぜ3万円あったのかは不明ですが、「ラッキー」と思って資産を移動する手続をして、口座閉鎖の手続きを開始しました。

私の口座閉鎖手続きにあわせ、面倒で先延ばししていた旦那も大和証券の口座を見直すことにしました。旦那は大和証券に2つ口座をもっていたからです。

転職した旦那は旧勤務先の持株会で特定口座(源泉徴収なし)を作っていたため、新しい勤務先の持株会を活用するときに一般口座を作りました(同じ証券会社で特定口座を2つ作ることはできない)。
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取扱店が異なるため、旧勤務先の持株会で作った特定口座を現在の勤務先の持株会で使用することはできない

同じ証券会社で2つ口座を持っていても仕方がないので、大和証券のパーソナルセンターに問い合わせて旧勤務先の持株会で作った特定口座を廃止し、現勤務先の持株会で作った一般口座を特定口座に変更することにしました(いつでも変更可能
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投資家本人がパーソナルセンターに必要書類の郵送を依頼しなくてはいけない(取扱店番号、口座番号、暗証番号の3つが必要)

私が大和証券で特定口座を作ったときには”みなし廃止制度”がありましたが、この制度は廃止されたため今は特定口座の廃止手続きが必要です。

特定口座のみなし廃止制度

次のような状態になった日から2年を経過した年の年末までに該当の特定口座を利用しなかった場合、翌年1月1日付でその特定口座は廃止される制度です。

・特定口座の計算対象残高を保有しない
・特定口座に配当金等の受け入れがあった

但し、平成25年度税制改正によりこの制度は廃止されました。平成26年以降は投資家からの手続きなく特定口座が廃止されることはありません。

参考:「【よくある問い合わせ】何も手続きしていないのに、特定口座が一般口座に切り替わっているのはなぜですか?」(大和証券公式サイト)

【了】

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