60歳超えの王子様
決して彼らがいけないのではなく、私の持っている”王子様”像がいけないのですそう…彼らは決して間違っていないのです、”王の子どもたち”なのですから。
そう、ガッカリしている私が勝手なのです
最初はディズニー。シンデレラや眠れる森の美女の”王子様”が私に王子様像を植え付け、後にハーレクインが王子様像を増長させました。
だから最初に「サウジアラビアで王子11人が逮捕」のニュースを聞いたとき…勝手にガッカリしてしまったのです
さて、サウジアラビアで多数の王子や現役閣僚らが逮捕されました。容疑は”汚職”ですが、現国王が実の息子である皇太子への権力継承を進めるために抵抗勢力の勢いをそぐ狙いがあると見られています。
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サルマン国王は6月に王位継承順位が1位だった皇太子(国王にとっては甥)を突然更迭し、自身の息子であるムハンマド皇太子を立てたという背景もある
参考:「サウジ、著名投資家の王子ら逮捕 抵抗勢力潰しか」(日本経済新聞 2017年11月5日)
大量にいる血族、つまり”王様になる権利がある”人たちがぞろぞろといる状態で繰り広げられる王位継承権の争いはかつての日本にもあり、私たちも歴史で勉強してきました。
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兄弟だった天智天皇と天武天皇の2系統で天皇の位が行ったり来たりとしましたし…これを現代風にすると、こんな感じだったのかなと勝手に想像
現在のサウジアラビアは急進的ともとれる改革を加速しています。ムハンマド皇太子はイスラム教シーア派のイランとの断交を主導、更に同じアラブの国であるカタールとの断交も進めた。
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原油への依存を減らす経済改革にも積極的だが、一方で増税や各種補助金の削減など国民への負担増を強いている
と、サウジアラビア王家の諍いはこんな感じですが、今回このニュースが世界的に注目された理由の1つには逮捕された王子の中に世界的に著名なアルワリード王子がいるという点があります。
アルワリード王子は「アラビアのバフェット」と言われる投資家で米金融大手シティバンク(現シティ)への出資で有名になり、米ツイッターや米アップルに巨額投資しています。
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サウジの巨大投資会社「キングダム・ホールディング・カンパニー」のオーナー
キングダム社の投資している企業を見ると知っている名前がぞろぞろと…6日の時点では未だ影響が見られていないが、今後の動向次第では”アルワリード銘柄”の株価に影響が出る可能性があります(キングダム社の投資スタイルも大きく変化する可能性がある)。
私はニューヨーク市場の株を購入していませんが、アメリカ経済は日本経済にも波及するので注意が必要だと思っています。
参考:「拘束のサウジ王子、アップルなどに投資 株価に影響も」(日本経済新聞 2017年11月6日)
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