「悪いけど会社まで印鑑を持って来て」
旦那に頼まれて印鑑を準備し、「朱肉、朱肉…」って探し始めて現在使用している朱肉は枯れて使えなくなっていたことを思い出しました。
幸い旦那に届けるのは昼と言うことで、近所の蔦屋書店で朱肉を購入してから旦那の会社に行くことにしました(コンビニでも売っていましたが600円は高いと思ったので)。
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蔦屋書店でも朱肉は500円…コンビニで済ましても良かったと後悔
手をつないだ娘から「それ何?”ペッタン”?」と聞かれたので、「ペッタンはスタンプでこれは朱肉、違うよ」と答えたものの…
あれ、何が違うんだろう…
私もスタンプ台(インク)と朱肉の違いが分からなかったので調べてみることにしました。
本記事はシャチハタに実際インタビューしたeciteニュース「印鑑を押すなら朱肉か赤スタンプか、その違いはどこ?」等を参考にしました。
「印鑑を捺すのにスタンプ台を使って先輩・上司に怒られた」という新入社員の体験談もあるので、これから社会に出る人の役に立ったら嬉しいです。
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朱肉は色合いが違う
同じ赤系の色でも朱肉とスタンプ台は色合いが違います。朱肉は朱赤に近い色合い、一方でスタンプ台はオレンジ色に近い朱色です。
シャチハタさんによると朱肉の色合いで大事にしているのは”高級感”です。
長期保管される重要な書類に捺されることが多いので時間が経っても色の変わりにくい高級な顔料を使用しているようです。また印鑑にしっかりのるように粘度も高くしてあるようです。
高級な朱肉は色味が違い、「同じ印鑑」と疑うほど印影に違いが出るようです。
▽私が買った朱肉Amazonなら400円以下
▽Amazonで調べると5,000円もする朱肉もありました
朱肉は成分が違う
スタンプ台はゴム印の使用を想定してゴム印材に影響を与えにくい成分でできています。一方でスタンプ台に天然素材の印鑑を使うと印材を傷めてしまいます。
朱肉は植物性の不乾性の油(油脂)を使用し、一方でスタンプ台は素早く乾燥させるために顔料の粒子を細かくして紙に入り込みやすいようにしてあります。粘度は低いので印鑑にスタンプ台を使ってもあまり顔料がのりません。
「朱肉は油性でスタンプ台(インキ)は水性」と言う人もいますが、最近では油性顔料・油性染料を利用したスタンプ台もあります。
シャチハタの公式サイトをチェックするとスタンプを押す紙の種類に合わせて顔料・染料を選ぶべきのようです。
【PPC・上質紙】
油性顔料系◎、油性染料系〇、水性顔料系〇
【光沢紙(アート紙)】
油性顔料系☓、油性染料系◎、水性顔料系☓
(顔料系は乾かない)
【和紙・模造紙】
油性顔料系◯、油性染料系☓、水性顔料系◎
(染料系はにじむ)
【トレーシングペーパー】
油性顔料系☓、油性染料系☓、水性顔料系☓
(顔料系は乾燥が遅い、染料系はにじむ)
【感熱紙・ノンカーボン紙】
油性顔料系☓、油性染料系☓、水性顔料系〇
(油性は印影変色もしくは文字が消える)
【ビニールコート紙・合成紙】
油性顔料系☓、油性染料系☓、水性顔料系☓
(どのタイプも乾かない)
顔料と染料の違いは?
顔料インクと染料インクの違いについては「顔料と染料の違い」(キヤノンの公式サイト)と「油性と水性、染料と顔料の違いは何か」(三菱鉛筆の公式サイト)を参考にしました。
顔料インクはインクの粒子が用紙の表面に留まって着色します。顔料は溶剤に溶けていません。そのため擦れや剥がれに弱いです。一方で染み込んでいないので耐水性に優れてにじみにくいです。
染料インクはインクが用紙の内部に沁み込むことで着色します。染料は溶剤に溶けています。染料インクは水濡れ、にじみに弱いです。一方で用紙の表面にインクの凹凸ができず、顔料よりも発色がよく鮮やかな仕上がりになります。
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