謹賀新年、あけましておめでとうございます。
1月7日は今年一年の無病息災を願う”七草粥の日”ですが、我が家は全員胃腸炎を患い病院に行ったり、旦那は点滴まで打ってテンヤワンヤの年明けとなりました。原因となったウイルスを持ってきたのは、12月29日から胃腸の調子が悪かった娘たちの従弟くん(2歳10ヶ月)のようです。
正月は家族が集まる日であり、一子もこの従弟くんに会えるのを楽しみにしていましたが、今回は何度も従弟くんの所業に泣かされることとなりました。そして従弟くんが帰宅して数日後、彼の置き土産で家族全員が大変な思いをしています。
病気は仕方がないとしても、この従弟くんが一子を泣かしまくったことで、”娘LOVE”な旦那が怒髪天を突き、義弟夫婦に『出禁』を言い渡しました。ここまでの処罰になったのには従弟くんの教育によります。実は、従弟くんの父親である義弟は<叱らない子育て>論の支持者なのです。
義弟は「息子を4歳になるまでは叱らない」と公言し、本当に何をしても叱りません。そのため旦那や義父母は従弟くんの我がままがどんどん酷くなると話しています。寛容なもう一人の義弟も従弟くんの協調性のなさに呆れていました。
義理の家族のことなので、私にも従弟くんに対して遠慮がありました(義父母の孫なので)。しかし、一子の幼稚園の先生から届いた年賀状を従弟くんが取ってグシャグシャにしてしまったときは私も流石に従弟くんを怒りました。
気に入らなければ泣きわめく、叩く、蹴る、つねる…親相手ならばまだしも、一緒に遊ぶ一子に対しても遠慮がありません。傍から見て従弟くんが100%悪い状況でも、義弟が謝り本人に謝らせません(”叱らない”から)。
まあ、何とも迷惑な<叱らない子育て>ですが、これがいい教育だと”いい結果”を出しているケースもあります。なぜならばそれは”正しい”<叱らない子育て>をしているからのようです。今回は<叱らない子育て>についてまとめました。
「叱らない子育て」とは?
「子どもを叱らない」という子育て法の1つで、教育評論家の尾木ママさんがかいた『叱らない子育て論』など <叱らない子育て> の育児本が次々と大ヒットしたことで日本中に広まっています。
<叱らない子育て>はひと昔前の「子どもは厳しく叱ってしつける」といった子育てに疑問を持つ今の親世代に広く受け入れられていますが、<叱らない子育て>を誤解している人もいて、叱られずに育つ子どもたちを心配する声もあります。
”叱らない”というイメージの一人歩き
<叱らない子育て>と聞いて「叱らなければいい」と誤解している人もいます。義弟はその誤解している人だと私は判断しています。
<叱らない子育て>論では、”叱らない”のではなく怖い顔や大きな声など”子どもが恐怖を感じるようには叱らない”ことが大事と言っています。<叱らない子育て>のポイントは”叱り方”であり、きちんと叱っているのです。
怖い顔や大きな声で叱らないのは、子どもは恐怖を感じると脳が委縮してしまって 「何で叱られたのか」「何をしてはいけないのか」をうまく記憶することができないからです。 叱る目的は「二度と同じことをさせない」ためです。「何をしてはいけないのか」を子どもが記憶しないと叱った効果はゼロに等しいです。
脳と心の状態については脳科学で研究されています。
逆に、子どもはリラックスした状態だと記憶をインプットしやすいという結果が出ています。そのため<叱らない子育て>では感情的に怒るように叱らずに、穏やかに諭したり、笑顔で注意することで子どもの脳はその内容を記憶やすくなり、叱った効果が十分になると論じています。
叱る人が子どもに共感することが大切
<叱らない子育て>で大切なことは、なぜ子どもが〇〇をしたのか共感することだと述べています。乳幼児期に共感されたことの多い子どもは、成長しても自己肯定感が高いため、前向きで好奇心旺盛に育つと言われています。
確かに新しく何かを始めるとき、何かを決断するときに恐怖や不安を感じるのは「失敗したときに人にどう思われるか」が気になることもあります。自己肯定感が高ければ恐怖や不安が少なく、好奇心とチャレンジ精神が旺盛な人に成長することができるでしょう。
リスクマネジメントで子どもの周りの危険を減らす
子どもが自分で「危険かどうか」を理解できるようになるのは4才頃からと言われています。4歳未満の大半の子どもは「”危険”とは何か」を理解できないため、「危険だよ」「危ないよ」というだけでは効果が低いようです。
そのため4歳未満の子どもを持つ親がすべきことは、その子どもの周囲から予測し得る全ての危険を取り除く『リスクマネジメント』です。例えば、高いところには近寄らせない、ボール遊びは道に転がらない場所でやるなど、危険性を事前に排除することで”叱らなくてもいい環境”を作ることができます。
しかし、子どもは予想外の行動をすることもあり、危険を回避できずに危ない場面に遭遇してしまうことはあります。
この場合はまずは危険を回避します。このとき大きな声が出るのは当然のことです。危険回避は一瞬のことです。ポイントは回避した後の行動です。危険を無事に回避した後に「怖かったね」「〇〇すると危ないよね」と子どもの気持ちに共感すると”危険=やってはいけないこと”と意識しやすいようです。
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