床と内壁の素材・色は部屋の印象を変える

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家を作る工事の終わりが見え始め、今回は壁紙を選びをしました。

現在住んでいるアパートは四面ある壁の1つに布クロス(布製の壁紙)を使用するなど見た目にこだわっています(”布クロスは張り替え費用が高いので汚さないように”と入居前に案内されましたが)。その影響か、全体的に真っ白の壁紙を選択しましたが、部屋の一部は雰囲気の異なる壁紙を選択しました。

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自然素材は高いけどそれだけの価値がある?

家づくりにおいて床と壁の素材は家の雰囲気を大きく左右するものです。また最近では自然素材の家が注目され始め、無垢の床材や漆喰や珪藻土などの塗り壁に人気が集まっています(シックハウスの原因となる接着剤など化学物質の使用量がない・少ないため)。

内壁仕上げの種類と特徴

日本では塗り壁(湿式)が一般的でしたが、1960年代から施工の手間を省くため石膏ボードなどの下地に壁紙を貼る方法(乾式)が普及し始め、現在では内壁の仕上げはほとんどが乾式です。

内壁仕上げの種類・素材と価格
● 壁紙
  ・ ビニルクロス:1,000~2,300円/㎡
  ・ 布クロス  :1,200~10,000円/㎡
  ・ 紙壁紙   :1,500~15,000円/㎡
  ・ 無機質壁紙 :1,500~2,500円/㎡
● 塗り壁
  ・ 漆喰(漆喰調仕上げ) :3,500~15,000円
  ・ 土壁(京壁、聚楽壁、大津壁など) :2,500~4,000円
  ・ 珪藻土壁:3,500~6,000円
● 木:参考不可(種類・業者によって大きく異なる)
● タイル:参考不可(種類・業者によって大きく異なる)

壁紙(ビニルクロス)のメリット・デメリット

家づくりで大切なのが”こだわりたいところ”と”妥協できるところ”を区別することです。内壁の仕上げ材で一番ポピュラーなのは壁紙(ビニルクロス)で価格・種類の豊富さ・耐久性・メンテナンス性など総合力では一番優れています。

壁紙(ビニルクロス)のメリット
● 施工しやすいので工事費が比較的安い
● 汚れがついても落としやすい
● 維持管理(メンテナンス)がしやすい
● 種類が豊富で選択肢が広い
● 難燃処理品を選ぶことで耐火性を上げることができる
● 防かび剤添加品を選ぶことでカビ対策ができる

しかしメリットがあればデメリットがあり、デメリットを受け入れられない(妥協できない)場合は多少価格が高くなっても他の素材を検討しましょう(壁の一部に採用するだけで見た目・雰囲気が大きく変化)。

壁紙(ビニルクロス)のデメリット
● 素材感が楽しめない
● 経年劣化がある(剥がれなど)
● 部分的に修復できない
● 独特なにおいがある(シックハウス症候群の原因)
● 化学物質を利用しているのでアレルギーには要注意

安価で素材感を楽しめるのは紙壁・布壁です。紙壁には和紙、月桃紙などがあります。布壁は他の壁紙に比べて重厚感がありますが、壁紙を吸着しやすいので掃除の手間を考えるとデメリットになります。

経年劣化はどの素材にもありますが、比較的塗り壁とタイルにはありません。また劣化しても塗り壁・タイルは部分的修復が可能です。また接着剤など揮発性物質および防かび剤など化学物質を使用しないことから塗り壁はアレルギー体質の人がいる家庭に人気があります。

塗り壁は日本で古くから用いられている手法であり、日本の風土・気候に合ったものです。木や土や自然素材であり調湿効果があることで人気があります。その中でも珪藻土は吸湿性、吸放質性、保温性、断熱性に優れている素材です。最近では珪藻土のバスマットが人気です。


多孔質なので乾燥しやすく、冬の乾いた気候ならば外に置いておけばある程度乾いてしまいます。調湿効果だけでなく自然の香りを楽しみたいという人には壁に木を貼るという方法もあります。我が家も寝室の壁の一部にはレッドシダーを貼る予定です。

無垢材で天然の木のある生活を楽しむ

建築部材として反りがない安定した木材として集成材が基本的に使用されますが、床の一部を無垢材にして天然の木の感触を楽しみたいという人が増えています。我が家も例に漏れず無垢材・ブラックウォールナットにしました。決め手は色合いです。

無垢材には”強さ”があります。物を落しても凹まない”強さ”だったり、反ったりたわんだりしないという”強さ”だったり、水に対する”強さ”だったりしますが、広葉樹であるブラックウォルナットは総合的に見て”強い”木材だと判断しました。

物を落しても凹まない強さは”硬さ”であり、広葉樹など硬い木材は反発が強く疲れる床材だそうです。一方で針葉樹は歩いていても疲れない生活しやすい木材ですが、柔らかいため簡単に凹んでしまいます。

反りやたわみなど無垢材の変化はその木の成長速度や保水率(木に含まれる油分の量)で大きく分かれます。針葉樹を代表するパイン材は成長が早く、その分反りやすい木材です(広葉樹と木材の断面を比べると一目瞭然)。また保水率・疎水性も低いため小まめにメンテナンスをしないと木材が乾いて反りが大きくなります。

無垢材はオイル塗装がおすすめ

無垢材はメンテナンスが大変”と言いますが、正確には”無垢材は素材によってメンテナンスが大変”です。無垢材のメンテナンスはその質感を損なわないオイル塗装がおすすめで、現場に届いた無垢材(ブラックウォルナット)はすでにオイル塗装されています。

ブラックウォルナットは木自体の油も多く、5年~10年に1度オイル塗装すれば十分だそうです。塗装は人が歩くなどをした摩耗によって剥がれるため、オイル塗装でのメンテナンスは廊下など人がよく歩くところだけで十分です(雑巾にオイルを塗布して軽く塗る程度)。

無垢のフローリングを掃除する方法

無垢材で一番気をつけなくてはいけないのは急激な温度変化と湿度変化です。生活し始めてすぐ~1年後くら
いが一番形状や色合いなどが変化する時期なので適切な管理をしましょう。

無垢のフローリングを掃除するポイント
● 普段の掃除は掃除機と雑巾での乾拭き
● 水気がついたら素早く拭き取る
● 頑固な汚れには消しゴムなどを使用して絡め取る

水気は放置すると変色や膨張の原因になります。濡れたら素早く拭き取り乾かすことが大切です。

急激な湿度変化においては暖房機の使用の注意も必要です。無垢のフローリング上でホットカーペットを使用するのはやめましょう(どうしてもというときは断熱効果のあるアルミマットを使用して無垢材の温度変化をできるだけ抑えましょう)。またエアコンやファンヒーターの風が直接あたるところ、昼間の強い日差しが当たるところも乾燥しやすいので注意が必要です。

フローリング材は塗装されており色の経年変化も抑えられていますが、無垢材は最初の数ヶ月~1年は色の変化が大きな期間です。色むらを失くすにはできるだけ同条件である必要があり、ラグやマットはその部分だけ色が変化するので注意しましょう。

▽小さな子どものいる家庭は使用しがち
 (無垢材は油が染み込みやすいため油汚れを防止する)


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