大掃除が最終段階に入りました。
伝統的には「12月13日までの大掃除(煤払い)を終わらせると福を呼び込める」と言われるようですが、日常の些末なことに追われ続けるとこれから12月28日までがメインの大掃除シーズンとなってしまいます。
我が家にはフローリング材の床と無垢材の床があります。床材によって使用できる洗剤等が大きく異なるので、大掃除ではマジックリンつや出しスプレーと蜜蝋ワックスを使い分けています。
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フローリング材は掃除機をかけてマジックリンで掃除
「マジックリンつや出しスプレー」(花王)は住宅用合成洗剤で、フローリングやビニール製の床の汚れを落としてツヤを出すのに使います。中性なのでワックスをかけた床にも使用できます。床専用なので家具や建具には使用できません。
速乾性でニオイも強くないので小さな子どもやペットのいる家庭でも使いやすいですが、洗剤にはポリオキシエチレンエーテルが使われているので換気はちゃんとしましょう。万が一目に入ってしまった場合は、こすらないで流水で洗い流しましょう(必要に応じて医療機関を受診しましょう)。
掃除機をかけてから床にスプレーします(目安:1㎡あたり6回噴射)。乾くと固まったりムラができるので、雑巾で拭いて伸ばします。乾く前に触ったり歩いたりすると痕がつきます、速乾性なので、晴れて乾燥した冬の日中ならば約3分ほどで乾きます(サラッとした手触りの仕上がり)。
拭いて伸ばすと気になるのは”拭き痕”ですが、拭き痕は乾くと目立たなくなります。仕上げのからぶきは不要なので手間が少ないです。
「マジックリンつや出しスプレー」で掃除をするとキレイになり、不快になる臭いもないので気持ちがいいですが、使用頻度は月に1~2回に留めます。あまり使いすぎると床が白く曇ることがあります。
光沢材や光沢補助剤がスプレーの出口で固まることがあるので、使用後はスプレーのノズルの表示を必ず「閉」にして、出口付近に残った洗剤をティッシュや布で拭きとります。
次の素材の床には「マジックリンつや出しスプレー」を使用してはいけません。液剤が染み込んで痕になります。
- 白木など水が吸い込む床
- 表面加工していないコルク床
- 漆塗り、ラッカー塗装、鏡面仕上げ、ツヤ消し仕上げ、フッ素加工された床など特殊な床
- コンクリートの土間仕上げなど土足で歩く床
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無垢材の床にフローリングマジックリンを使うと?
無垢材に洗剤が染み込み、光沢材や光沢保護材がシミになるケースが多いです。木に染み込んでいるので取るのは難しいです。
フローリングの床にバスマジックリンを使うと?
バスマジックリンをフローリングに使うと白く変色させてしまいます(表現がガサガサする)。
バスマジックリンは皮脂が落ちるようにアルカリ性の洗剤です。そのため樹脂製のワックスやフローリングの保護材を溶かしたり、変質・脱色させてしまいます。ワックスが剥離した程度の軽症ならばワックスを塗ればある程度修復可能です。
無垢材は水で凹みを修復してから蜜蝋ワックス
蜜蝋は天然素材のワックス材です。我が家では『未晒し蜜ロウワックス(Cタイプ)』を使用しています。ワックスを塗るとツヤが出て木目がキレイに見えるようになり、撥水効果もあるのでジュースをこぼしてもシミができにくくなります。
蜜蝋ワックスをつける前に凹みを修復します。強度のあるフローリング材と異なり、無垢材は木がむき出しなので重いものや先端がとがったものを落としたりすると凹みができてしまいます。
ある程度の凹みならば、凹みに20分間~1時間水をつけて凹み周辺の木を膨らませて修復できます(紙やすりで修復箇所周辺のワックスをはがしてから水をつけると修復しやすい)。
蜜蝋ワックスを塗ったあとだと水が染み込みにくいので必ず事前に処置します。
ヘコミが修復されたら水をふき取り、完全に乾かします。このとき水のシミ(水痕)ができることがありますが、蜜蝋ワックスで水のシミは目立たなくできます。
蜜蝋ワックスは天然成分なので人体に影響はありません。小さな子どもやペットのいる家庭でも安心して利用できますが、蜜蝋ワックスをぬるとかなりよく滑るようになるのでワックス塗布する前に必ず家族に事前通告しましょう。
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