集団訴訟、仲間ができれば大企業にも裁判で勝てる

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米倉涼子さん主演のテレ朝ドラマ「リーガルV」で今回放送されたのは、結婚相談所(?)相手に原告団が『集団訴訟』する話でした。

集団訴訟…裁判や弁護士とかと縁が遠いため、想像はついても私にはあまり馴染みがありません。しかし、最近では集団訴訟に特化したポータルサイト「enjin」(公式サイト)も登場し、集団訴訟は日本でもだんだん馴染みのものとなっているようです。

個人で訴訟を起こす(誰かを訴える)のと、人を募ってみんなで訴訟を起こすのと何がどうちがうのか等、簡単にですがまとめてみました。

集団訴訟とは?

集団訴訟とは、同一の事件について利害関係を共通にする複数の人間が同時に原告側となって起こす民事訴訟です。

原告が2人以上いれば集団訴訟となります。

具体的には、「欠陥商品による消費者問題」「労働者の整理解雇」「薬害事件」「公害事件」「大規模投資集団での運用失敗」などがあります。

私が知っているのはB型肝炎の集団訴訟です。

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集団で訴えるメリット

日本において企業等を訴える民事訴訟を1人で起こすことは高額な訴訟費用がかかるとイメージされていて、大体は事実のようです。そのため、企業から賠償金が支払われても訴訟費用の方が高い=割が合わない恐れもあります。

だから被害者の多くは泣き寝入りというのが今まででした。

しかし、現代ではネット等で同じ被害にあった人を比較的簡単に集めることができるため、衆参訴訟を起こしやすい環境が整い泣き寝入りするケースが減りつつあります。

  • 訴訟費用の負担を分担し合える
  • 原告全員の証拠を共有できる(証拠収集の負担軽減)
  • 裁判での権利実現を容易にすることができる
  • 社会的な注目を集めて相手側に圧力をかけられる
  • 相手側に譲歩させて和解による紛争解決を図ることもできる

集団訴訟では数の力で訴えることで勝ちやすい、マスコミなどの力を使って裁判を優位にもっていくこともできるなど、個人ではなし得なかった手法・手段が活用できます。

集団訴訟のデメリットは?

集団訴訟のデメリットは訴訟期間が比較的長いことです。通常の訴訟では1年未満で終わる内容が、集団訴訟の場合は3年~5年以上となることがほとんどのようです。

集団訴訟が長引く原因の1つは社会の注目です。

集団訴訟を起こすことでマスコミ等の注目を集めることは、裁判の後押しとなり原告側の武器にもなりますが、訴えられた企業等にとっては自分たちのイメージを守るために徹底抗戦する必要が生じます。

長引く原因のもう1つは、被害者たちが提出した大量の証拠の整理や、原告たちの意見調整です。

裁判が長引くということは、訴訟費用等の増加も問題になります。例えば「1万円で〇〇を訴えることができる」と思っていたのに、初めて見れば「3万円かかってしまいました」ということが容易にあり得るのです(判決や和解内容による訴訟費用などの負担額変更などもあります)。

集団訴訟を起こす方法

  • 被害対策弁護団に相談する
  • 消費者裁判手続特例法を利用する
  • 被害者の会を立ち上げたり、SNSを使うなどして自分で仲間を集める

被害対策弁護団とは医療問題や労働問題など特定の問題を専門に扱う弁護団です。自分の被害を扱っているトラブルを扱っている弁護団があったら、まずは相談してみると良いようです。

消費者裁判手続特例法は2016年10月に施行された法律で、個人に変わって消費者団体が企業等に対して裁判を起こして被害者(消費者)の金銭的な被害の回復をはかります。一般消費者と企業では、財源・情報量・交渉力等に大きな差があるため出来た特例です。

「この法律があれば集団訴訟は不要!」と思いますが、この法律は同じ理由で被害を受けた人が数十人はいなければいけないなど細かい条件を全て満たさないと実行できない問題があります。

このようなデメリットを合わせて、最近では自分で仲間を集める人たちが増えています。スマートフォンの普及、集団訴訟ポータルサイトの登場が大きな後押しとなっています。

集団訴訟ポータルサイト「enjin」では自分でプロジェクトを立ち上げて仲間を探す方法と、既存のプロジェクトを検索して仲間に入る方法の2つがあります。

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