夏の剪定で切ったシュートを使って、 バラの挿し木 をしました。
花の時期が終わるとバラは勢いよくシュートを伸ばし始めます。
シュートとは新しく伸びてきた太い枝(若枝)のことで、特に隣家に伸びるシュートは切らなくてはいけまんが、若々しいシュートを捨てることに毎年躊躇しているため、挿し木にしています。
2023年夏の異常な暑さで水がお湯になり挿し木に失敗(枝が黒くなりました)。そのため冬の剪定で切った枝で挿し木をすることになりました。
バラの挿し木 の方法と注意点
挿し木の方法は簡単。
- 若枝を土に挿し、根がでるのを待つ ←基本
- 枝の切り口が腐らないように清潔にする
- 根が出るまで土(挿し床)を乾かさない
まず枝の切り口を腐らせないためには「きれいに切ること」が重要なので、切れ味の良いハサミで、斜めにスパッと切るのが望ましいです。
枝ひとつに対して葉っぱは二つほどの残して、他の葉は落とし、このときトゲも落としておくとこれからの作業がしやすいです(葉が多いと蒸散して土が乾きやすい)。
私は一番上の新芽の部分は使わず、管挿ししかできません。
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挿し木の成功率を上げるため、切り口にルートン(1-ナフチルアセトアミド)をつける人もいます。
ルートンは発根を促進する効果以外に、挿し穂の切り口に膜を張って腐りにくくする効果もあります。
挿し木の難易度が高い植物でよく利用されますが、バラの挿し木は比較的簡単で、ずぼらな私でも成功率は8割なのでルートンは使用していません。
バラの挿し木 、土の選び方と水の管理
バラの挿し木につかう土(挿し床)には栄養分の少ない赤玉土を使用しています(栄養が多い土は腐りやすい)。
枝を刺しやすいように赤玉土は小粒を使用しています。
挿し床に枝を刺すときは必ず割り箸などで先に穴をあけておきます。切り口が傷むので、枝で穴を掘るようにねじ込んではいけません。
バラの挿し木は、土に枝を垂直に挿す「垂直挿し」です。
赤玉土は乾きやすいので、水の貯まる容器を用意して、赤玉土を入れたエコポットを常に水に浸しておくようにします。
このあとは水が枯れないように注意しながら、新しい葉が出るのを待ちます。
バラの挿し木 、成功と失敗を見極める方法
新しい葉が出てきたら「根が出てきた」ということなので、一応は成功です。今後は水やりを欠かさずに、枯らさないことに注意します。
根が出てきたことの確認は新しい芽や葉が出たことで確認し、挿し床から抜いて根を確認しようとしないでください。
挿し木の枝が黒くなったら失敗です。
バラの挿し木 は「株の更新」
挿し木は種で次世代を作るのではなく、いわばこのバラのクローンを作ること。そのため挿し木はバラにとっては延命処置、「株の更新」と表現されることがあります。
バラの挿し木については「バラの挿し木をするなら、梅雨と秋が成功しやすい 」でも詳しく紹介しています。
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