拡大する『サル痘』、日本の”備え”について

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日本経済新聞の記事(2022年7月2日)によると、欧州のサル痘感染者数が直近約2週間で3倍に増えたと世界保健機関(WHO)が発表したそうです。

 6月15日時点 1500人以上 → 2022年7月2日現在 4500人以上

動物由来のウイルス感染症「サル痘」の全感染者のうち9割近くが欧州(欧州31ヵ国)とのこと。これについてWHOは「検査体制を早急に強化することが必要だ」と呼びかけたそうです。

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サル痘とは?

サル痘とは?

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サル痘ってどんな病気?

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サル痘ウイルス感染による『急性発疹性疾患』で、発熱・頭痛・リンパ節の張り・筋肉痛などが1~5日続いた後に発疹が出てきます

最初に顔に発疹がでるのが典型的で、そこから体幹部へと広がります。

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感染症法では「4類感染症」に位置付けられているため、診断した医師は直ちに最寄りの保健所に届け出る必要のある感染症です。

サル痘の予防について、天然痘のワクチン『痘そうワクチン』が有効のようですが、日本では1976年以降は痘そうワクチンの接種は行れていません。

すぐにサル痘って分かるのか?

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すぐにサル痘ってわかるかな?

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日本では流行例があまりない感染症なので、サル痘に感染した場合は「水痘」「麻しん」「梅毒」などの発疹症と間違えらえる可能性が高いです(識別が難しい)。

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サル痘ウイルスの潜伏期間は5~21日(7~14日が多い)。

サル痘ウイルス曝露後4日以内に痘そうワクチンを接種すると感染予防効果があるそうです(4~14日でワクチンを接種すると重症化予防効果がある)。

サル痘の治療法と致死率

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サル痘の治療法と致死率は?

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サル痘について、日本にはその治療薬がないので少なくとも2022年夏時点では対処療法となります

サル痘の致死率は0~11%、特に小児が高い傾向にあるそうです(先進国が死亡例は報告されていない)。

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サル痘の症状がでても、多くの場合は軽症で自然に回復します。

但し、場合によっては肺炎や敗血症などの合併症を引き起こすことがあり、年齢が低いほど重症化する可能性があるとされています。

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サル痘に対する日本の備え

2022年7月2日時点では国内に感染例がないものの、感染が確認された場合の迅速な対応を可能にするため厚生労働省はサル痘に関する「臨床研究」を始動

ワクチンと治療薬については6月中にそれぞれ国立国際医療研究センターで研究開始、厚生労働省担当者によると「国内未承認の医薬品をいちばん手っ取り早く使用できる仕組みだ」とのこと。

サル痘に効く医薬品の所在

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「国内未承認の医薬品」ということは治療薬はあるの?

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ヨーロッパ諸国などではサル痘の症状がかつて流行した天然痘と似ていることから、天然痘ワクチンや治療薬がサル痘向けに使用されています。天然痘ワクチンはサル痘に対しおよそ85%の発症予防効果があるとされています。
(東洋経済新聞の記事より)

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日本では未承認に薬品だからこの手は使えないのか。

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薬事承認では一般的な審査で一年ほどかかってしまいます。

仮に使用が認められたとしても、天然痘ワクチンを作る国内メーカーは限定的で、天然痘治療薬を製造する国内メーカーは存在していません(バイオテロに備えて政府が天然痘ワクチンを備蓄しているようだが備蓄数やメーカーは非公開)。

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今回のサル痘流行への備えとして、天然痘ワクチンを製造するメーカーの1社に明治ホールディングス傘下のKMバイオロジクスが参加。ワクチン大手の武田薬品工業と第一三共は共に「現時点でサル痘向けワクチン開発の予定はない」と述べています。

サル痘の患者本人を対象とした治療薬の臨床研究では、アメリカのメーカーが製造する「テコビリマット」という天然痘向けの薬を用いた試験を実施しています(サル痘患者に対する治療効果と安全性を確認する目的での投与が可能となった)。

日本の製薬メーカーが治療薬等の開発に消極的な遺留

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ワクチン開発にずいぶん消極的だね。

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感染症用の治療薬(医薬品)を開発するには、

  ・流行の度合いが予想しづらく、ビジネスとしてのリスクが大きい
  ・(治療薬は)患者が出ない限り使用されず利益がでない
  ・既に海外でサル痘への効果が認められている治療薬がある

このようなデメリットがあるため、現時点で積極的に開発することでのインセンティブは少ないです。

予防目的のワクチンならば比較的売上が予想できますが、ワクチン開発のリソースは現在新型コロナウイルスワクチンの開発に集中されてしまっています。

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