コロナ禍で子どもの急性肝炎が増えているのがニュースになったけど、帯状疱疹も増えているって本当?
[/word_balloon]国内ではまだ公式の統計は出ていないものの、診療現場の実感として帯状疱疹の患者さんが増えているそうです。
[/word_balloon]最近「子どもの急性肝炎が増えていること」について原因のひとつに新型コロナウイルス(コロナ禍)があげられていますが、同じくコロナ禍で”増えているようだ”と推測されているのが帯状疱疹です。
日本だけ?
[/word_balloon]世界的に増加の傾向が見られ、地域によって差があるものの、コロナ以前に比べて30%~75%増えた様です。
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コロナ禍で帯状疱疹の患者が増えた理由については、
① 新型コロナウイルスに感染することで免疫細胞やその機能がダメージを受けた。
② 新型コロナワクチンにより、一時的に①に似た状況が発生した。
③ コロナ禍の心理的ストレスで免疫力が低下した。
世界中の報告を網羅的に調べた論文(Dermatology and Therapy)では、
帯状疱疹は新型コロナ感染から1〜2週間以内に最も多く発症
新型コロナウイルスに感染すると、ヒトの体の免疫システムの1つ「細胞性免疫」を担うリンパ球(T細胞)の機能障害や減少するようです。
日本感染症学会も「新型コロナ患者でリンパ球減少が観察されることがある」と報告しています。
免疫システムの機能が低下すると、体内にいる帯状疱疹の原因ウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス)が活性化しやすくなってしまいます。
新型コロナウイルス感染症を予防するためのワクチン接種後でも、リンパ球の減少が見られることがあるそうです(国立感染症研究所の報告)。
コロナワクチンはウイルスを体内に入れるわけではありませんが、疑似的な感染を起こして免疫反応が起こるため一時的でもコロナ感染と同じ影響が出ても不思議でないからです。
実際に、新型コロナワクチン接種後の帯状疱疹発生状況を調べた研究もあり、ワクチン接種後の体調不良のうち約1%が帯状疱疹の症状だったことが分かったようです。
ファイザー製ワクチン接種後 | モデルナ製ワクチン接種後 | |
欧州 | 4,103件 (全有害事象の1.3%) | 590件 (全有害事象の0.7%) |
米国 | 2,512件 (全有害事象の1.3%) | 1,763件 (全有害事象の0.9%) |
帯状疱疹の症状が出る原因に「心理ストレス」は軽視できないそうです。
心理的ストレスが帯状疱疹のリスクとなる可能性についての研究(British Journal of Dermatology、デンマークの研究)では、「心理的ストレスが強くなると帯状疱疹リスクが上昇する」ことが示されました。
同研究では、心理的ストレスによって交感神経が昂ると、ストレスホルモンが過剰に分泌されて細胞性免疫の機能が低下する可能性があるようです。
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