自律神経を整えないと免疫力は低下する

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 厚生労働省×講談社の取り組みで、『はたらく細胞』ムービングコミック「新型コロナウイルス編」&「感染予防編」が2022年3月末まで無料配信されましたいます。

 『はたらく細胞』は体内細胞を擬人化した作品コミック。アニメ化もされているため、子どもでも簡単に体の仕組みをイメージすることができます。

 酸素や栄養を体中に運ぶ赤血球と、体内に入ってきた細菌やウイルスと戦う白血球(好中球)がメインキャラクターで、 「新型コロナウイルス編」 でも白血球たち免疫細胞は戦っています。今回は白血球たち免疫細胞が担う免疫システムと、自律神経の関係について。

免疫力で新型コロナウイルスを倒す

 免疫力とは、体内に侵入した細菌・ウィルスなどを排除する力で、免疫システムを担っているのは免疫細胞の白血球(主にリンパ球、顆粒球、マクロファージ)です。

 新型コロナウイルスで新しい種類がどんどん生まれているように、ウイルスと体内に抗体を作るためのワクチン開発は常に競争している状態です。新規の新型コロナウイルスが生まれた場合、それを倒すのは私たちの体内にある免疫力しかありません。新型コロナウイルスを倒す薬は未だありません。

 ※基本的に接種している”ワクチン”はウイルスを倒すのではなく、体内でウイルスが増えないようにする薬です。

自律神経は意志でコントロールできない

 自律神経には「交感神経」と「副交感神経」の2種類があり、この2つのバランスが良い状態にすることを「自律神経を整える」といいます。

 「交感神経」とは体を活動的にするための神経、「副交感神経」とは体を落ち着かせて休ませるための神経です。

 自律神経は自分でコントロールすることは不可能で、調子を整える必要性を理解していても日頃の生活習慣やストレスなどでバランスが簡単にくるってしまいます。

免疫力と自律神経の関係

 免疫システムは自律神経の影響を受けており、交感神経が優位な状態(活発な状態)では顆粒球の比率が上昇し、副交感神経が優位な場合(穏やかな状態)ではリンパ球の比率が上昇します。

 つまり自律神経と免疫システムには密な関係があり、自律神経が乱れて交感神経と副交感神経のバランスが崩れると、免疫細胞にも影響が出て免疫力が低下してしまいます。

 自律神経のバランスが崩れると、脳がステロイドホルモンや神経伝達物質を分泌してしまい免疫細胞の働きを低下させてしまいます。

 免疫力を高く維持するには、自律神経が整った状態にしなければいけません。

 自律神経のバランスを崩す原因の1つがストレス。ストレスによって自律神経が乱れ、免疫力が低下して起きるトラブルは身近に多くあります。

ストレスで自律神経のバランスが崩れて体調を崩す例
  • イベント前に風邪をひくことが多い
  • 嫌なことが続くと頭痛がする
  • 緊張すると腹痛や下痢が起きる

新型コロナウイルス感染症の防御策

 新型コロナウイルス感染症にかからないためには、手洗い・うがいなどウイルスを体に入れない行動と、免疫力を高く維持して体に入ったウイルスを排除できる体づくりが重要です。

 免疫力を高く維持するには自律神経を整える必要があります。

自律神経を整える行動
  • 朝1杯の水で自律神経を起こす
  • 暑さや寒さを我慢しない(服や冷暖房で調整)
  • 「怠い」と感じたら軽い運動をする
  • 事前準備をして焦らないように心がける

 免疫力を低下させないためには自律神経を整えることが大切です。

 寝不足や疲労など心身に負担をかけたり、焦りや怒りなどの感情をもつことで、自律神経は簡単に乱れてしまうため、生活習慣を見直すことが重要です。

朝1杯の水で自律神経を起こす

 朝は体を活動的にする交感神経の動きが鈍いため、朝1杯の水を飲んで自律神経を起こすと体がリセット されます。

 自律神経と密接につながっている腸はちょっとした刺激にも反応するため、水を飲むことで腸が動き、自律神経のスイッチがはいります。朝に限らず、体の怠さを感じたら自律神経が乱れ始めた兆候なので、水を飲んで体をリセットすると良いそうです(目安として1日あたり1~1.5リットルの水を小まめに飲む)。

 また、ただ水を飲むのではなく、水を飲むときに「体全体に水分が行き渡る」イメージを持ちつつ、意識して飲むことが自律神経を整えるのにより効果的だという実験データもあります。形のないイメージでも自律神経に与える効果はある、自律神経はちょっとしたことで変化するものだと分かります。

暑さ・寒さを我慢しない(温度差を防ぐ)

自律神経は温度差に非常に弱いため、暖かい所から寒い所(またはその逆)というように、激しい温度差を感じると自律神経は直ぐに乱れます。自律神経を乱さないためには、温度差を防ぐ上着を持ち歩くする習慣を身につけるのがおすすめです。

 「ちょっとくらい我慢すれば良い」と考えがちですが、暖かい(暑い)ところから寒い(涼しい)ところに3~4分いるだけでも、乱れた自律神経を整えるのにその60倍の時間(3~4時間)かかるそうです。

「怠い」と感じたら軽い運動をする

 ストレッチやスクワットなど1回5分程度の軽い運動を、1日あたり3~4回することは自律神経を整えるのに役立ちます。

事前準備で焦りを減らす

「実際に問題が起こる前に事態を想定して対処しておく」、リスクマネジメントの基本を徹底することで、自律神経を乱す原因になる焦りや不安を減らすことができます。

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  • 部屋の片づけをする(身の回りの整理整頓)
  • 電子マネーを早めにチャージする
  • 生活必需品は量を決めてストックする
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【まとめ】免疫力は自律神経を整えないと低下する

免疫細胞の活動は自律神経の影響をかなり受けるので、自律神経が乱れると免疫システムが正常に機能せず免疫力が低下し、風邪などの感染症に罹りやすくなります。

自律神経はちょっとしたことで乱れてしまうため、新型コロナウイルス感染症に負けない体を作るには自律神経を整える生活習慣を身につけると良いようです。

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