モバイルバッテリーはコンセントのないところでスマートフォンやパソコンの充電ができる携帯型の充電器のことです。
地震や豪雨災害に備えて大容量のモバイルバッテリーを購入する人が増加。以前は災害時に車で充電する人が多かったですが、緊急時はガソリンも貴重なのでモバイルバッテリーの需要が高まっています。
安全なモバイルバッテリーか判断する方法
不良なモバイルバッテリーは「直ぐに壊れる」「端末を壊す」など使用上の品質の問題どころか、「発煙」や「発火」など安全性を問う事故も起きています。
安全なモバイルバッテリーかどうかを見分ける方法の1つに「PSEマーク」があります。
PSEマークとは「電気用品安全法(PSE)が定めている基準をクリアしている電気用品」と証明するマークです。発火事故が増えたことで電気用品安全法は改正されてモバイルバッテリーも規制対象品になり、2019年頃からPSEマークのついていないモバイルバッテリーは製造・輸入・販売ができなくなっています。
古いモバイルバッテリーを使用するときはPSEマークの有無を確認してから使用した方が安心です。
モバイルバッテリーを選ぶポイント:容量
モバイルバッテリーを選ぶときのポイントは容量(Capacity)と重さのバランスです。
大容量バッテリーは大きくて重いので携帯性が悪いので、個人的には「軽量」はモバイルバッテリーを選ぶ上で外せないポイントです。
いま「軽量」と言われるモバイルバッテリーの容量の主流は10,000mAhもしくは20,000mAhです。
スマホのリチウムイオン充電池容量は5,000mAh前後なので、フル充電された10,000mAhのモバイルバッテリーならば2回フル充電できる計算になります(リチウムイオン充電池の劣化を考慮するとスマホの残電池量は20~80%を維持するのが望ましい)。
スマートフォンの使い方次第ですが、日頃使いのモバイルバッテリー(スマホ用)ならば10,000mAhのモバイルバッテリー、パソコン充電用や災害時の備えとしては25,000mAh以上は欲しいところです。
冬の電熱ジャケット用のモバイルバッテリーならば20,000~25,000mAhが良いです。
※2022年11月に電池容量に関する情報(下線部)を変更
モバイルバッテリーの選ぶポイント:充電速度
モバイルバッテリーを選ぶとき充電速度が重要になります。
充電速度は「A」で表示されます。いま「急速充電」と言われるモバイルバッテリーは入力/出力ともに「2.1A」が多いです(急速と言う表現に基準はない)。
モバイルバッテリーの充電は「入力(INPUT)」と「出力(OUTPUT)」の2方向あります。入力はコンセント→モバイルバッテリーへの充電、出力はモバイルバッテリー→スマホなどへの充電になります。
充電速度は「5V/2.1A(Max)」というように、Aのとなりに“Max”と書かれていることが多いです。これは使用する充電ケーブルの送電能力によって変化するからです。
モバイルバッテリー付属のケーブル(固定されたケーブルは除く)は2A対応の物が多いので、急速性を活かすには2.1A対応のケーブルでないと効果がありません。
モバイルバッテリーの選び方:ポート数・形状
いま充電用ケーブルの端子はUSB(ユニバーサル・シリアル・バス)を使うのが主流ですが、USBにも大きく4種類あります。USB-typeA、USB-typeB(MicroUSB)、USB-typeC、そしてLightningです。
自分の使っているスマホのUSBがどの端子なのかを確認してから、対応ポートのあるモバイルバッテリーを選ぶことが重要です。
USB-typeCは急速充電に対応していますが、USB-typeB(MicroUSB)にはデータ転送用と急速充電専用(データ転送できない)の2種類あります。
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