猛暑の今夏は『手ぬぐい』が手放せませんでした。
手ぬぐいはシンプルな平織りの布。
綿100%のものは吸水性が高いのでハンカチやタオル代わりに、速乾性もあるので濡らして首に巻けば冷感タオルのように使えます。
コロナ禍で鼻と口を覆い後ろで結んで簡易マスクとする人も見かけました。
あまりに便利なので、さらに三枚追加購入。
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手ぬぐいは綿花栽培が盛んになった江戸時代に生まれ、瞬く間に生活に欠かせない道具になりました。
がさばらないし、丈夫で長持ち。
お手軽なので複数揃え、模様で四季を感じたり、色を変えて気分を変えたり。
手ぬぐいには「生活を楽しむ心」が詰まっています。
手ぬぐいのサイズはおおよそ33cm×90cm。
これは木綿の反物の端や余りで作られた名残りだとか。
端を処理していないので自由に手で裂けてサイズ変更可能(端のほつれた糸はフリンジ状になることでほつれなくなる ※縫って処理する必要なし)。
端を処理していないことは速乾性を高めることに一役かっています。
最初は糊が効いているものが多いのでたっぷりの水で手洗い。
軽く絞ってシワを伸ばして、直射日光の当たらない風通しのよい場所で干せば数時間で乾きます。
長く使うためには手洗いがおすすめですが、洗濯機でも多少しわが寄る程度で破れ等の心配ありません。
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手ぬぐいには柄をプリント(印刷)したものと、伝統的な手作業で染めたものがあります。
伝統的な染め方には「捺染」と「注染」があります。
顔料プリントしたものは激安で大量配布向きですが、うちは肌触りを重視して横浜捺染や浜松注染など捺染・注染タイプの手ぬぐいを好んで使っています。
注染技術は手ぬぐい文化の普及で生まれた染色技術です(明治時代に考案)。
注染は一度に複数の色に染められるので、多彩な色遣いで美しい柄に仕上げられます。
手作業なので色合いや風合いが微妙に異なるため、全く同じ注染の手ぬぐいは存在しないところも注染の魅力のひとつです。
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