いま日本全国の害虫駆除業者に「コウモリの駆除依頼」が増えているの?
[/word_balloon]その背景には新型コロナウイルス感染症があります。
新型コロナウイルスの始まりはコウモリとされており、コウモリ→〇〇〇→ヒトと感染したと考えられています。
SARSもMERSも始まりはコウモリです。
コウモリが感染症の始まりとなりやすい理由は、
・空を飛んでいる
・ヒトと同じ哺乳類
・狭いところで密集して生活している
空からウイルスを含む尿などを降らせることがあるため、陸上生物間の縦横感染よりも感染を拡大させる方法が多いです。
“空を飛ぶ”点では鳥も同じですが「鳥類→哺乳類」よりも「哺乳類→哺乳類」の方がウイルスなどが移りやすい傾向があります。
また、コウモリは住処で密集して暮らしています。
コウモリの住処は家屋の瓦の下、羽目板と壁の間、戸袋の中、天井裏、換気口など建物の隙間など、明らかに『3密』なところで生活しているため、
・コウモリの群れの中でウイルスが変異しやすい(新型が生まれやすい)
・ウイルスが培養されやすい
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日本に生息しているコウモリの大部分は「アブラコウモリ」です。
体が小さいため1.5cmほどの隙間があれば簡単に入り込みます。
アブラコウモリは帰巣本能が強いため、駆除・糞尿の掃除をした後は侵入口となりそうな場所を全てふさぐ必要があります。
アブラコウモリはアジア大陸と日本に分布している種です。
しかし学術的にアジア大陸と日本にいるものを分ける考え方もあるので、日本国内を飛んでいるアブラコウモリは“日本固有種”といっても過言ではありません。
学名は『Pipistrellus abramus』。
“abramus”の由来は九州地方の呼び名だった「アブラムシ」。
シーボルトが長崎で入手した標本を、九州で呼ばれていた「アブラムシ」という名前とともにヨーロッパで紹介したからです。
アブラコウモリは保護対象の生物なので殺してはいけません(“追い払う”のみ)。
アブラコウモリは2001年に更新したレッドリスト(国際自然保護連合が作成した絶滅の怖れがある野生生物のリスト)で『LEAST CONCERN(LC:低危険種)』となっています。
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アブラコウモリは住家性(家屋のみを住処とする性質)のため、住宅地で飛んでいる姿をよく見かけます。
かつては「家に棲みついたり入ってきたりすると縁起がよい」とされたアブラコウモリ。
コウモリ(蝙蝠)の「蝠(ふく/フー)」が「福」に通じると考えられていたことに加え、集団で暮らすことから「子宝に恵まれる」というイメージがあったからです。
「コウモリは不吉」という西洋文化の影響で現代ではハロウィンの図柄などでしか人気がないコウモリ柄ですが、江戸時代はコウモリの模様(蝙蝠文)は吉祥紋として着物や器の柄として人気があったようです(人気の火付け役は歌舞伎役者の7代目市川團十郎)。
蝙蝠文は江戸時代や、中国では明や清の時代の古美術品で多く見られるようです。
ライトノベル「京都寺町三条のホームズ」で想像はついていましたが古美術品は私にとって高価なため購買意欲はわきませんが、目の保養にはなります。
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