慢性腎臓病、予防に役立つ定期検診

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【腎臓】とは背中の下の方、腰の辺りにある握りこぶし位の大きさの臓器です(左右に2つある)。腎臓の役割は

  • 血液の中から不要物(有害物)を取り除く
  • 血液の塩分濃度を調整する

【腎臓】は血をキレイにするフィルターの役割を果たし、腎動脈→腎臓→陣静脈と流れてくる血液から不要な物質をこしとりキレイにします。 

腎動脈 → 腎臓 → 腎静脈

ヒトの体は様々な細胞でできていて、細胞の働きによって体内ではヒトにとって毒になるアンモニアを発生させます。

アンモニアは“消化”の最後にある小腸で発生。小腸→肝臓に送られ、肝臓でヒトにとって無害な尿素に作り替えられて、血液と一緒に流れて腎臓に向かいます。

小腸→肝臓→心臓→肺→腎臓→心臓

腎臓で血液から取り除かれた尿素は、輸尿管を通って膀胱に向かい、尿となって体の外に排出されます。

以上が中学の理科(中2)で学ぶ内容です。健康診断ではその基礎知識をもって腎臓の健康を確認することになります。

腎臓の健康確認は大人だけでなく子どもが尿検査をする理由でもあるので、小さい子どもがいるママも知っておいた方がよいです。

【腎臓】に障害があり、その機能が十分に果たされないと尿素などの不要物(老廃物や有害物質)が血液中に溜まってしまいます。血液中の不要物(老廃物)が完全に取り除かれず体内に残ると

  • 食欲低下
  • 吐き気
  • だるさ
  • 頭痛

血液中の塩分濃度が高くなると退役量が増加してむくみが生じ、カリウムの濃度が高くなれば脱力や不整脈などの異常を起こします。

腎臓は「赤血球を作るホルモン」「血圧をコントロールするホルモン」を分泌する役割があります。腎臓に異常があると血圧が上がったり、赤血球が不足して貧血の症状が現れることもあります。

【腎臓】の機能をチェックするのは

  • 尿たんぱく
  • 血清クレアチニン

この2つの指標が重要になります。子どもの場合は尿検査だけ(尿たんぱくの検査のみ)のことが多いです。

クレアチニンは前述した『腎臓がこしとる不要物』に該当します。この数値が高いということは腎臓の血液をこす機能が十分に働いていないことになります(※)。

※運動しすぎ、下痢・嘔吐・脱水症状のときは数値が高くなる傾向があります

旦那が受診した2020年度の健康診断結果(D:要再検査)

【腎臓】の中にある糸球体に障害があるかどうかは尿たんぱくの結果でチェックします。

糸球体に障害があると本来血液の中に残って取り除かれることのないタンパク質が尿の方に漏れてしまい、尿たんぱくが陽性(+)になるからです。

【腎臓】ろ過機能の低下は血清クレアチニンの数値でチェックします。

清浄な腎臓がろ過する血液の量は約144リットル(一升瓶80本分)。クレアチニンは筋肉で作られる老廃物で、ろ過量が低下すると血中のクレアチニン濃度が上昇します。

【腎臓】の糸球体が傷ついたり、腎臓の働きが低下した状態が3ヶ月ほど続くと『慢性腎臓病』と判断されます。

日本国内の慢性腎臓病の患者は1,300万人以上、このうち透析が必要な患者ま32萬人を超えています。慢性腎臓病患者数はこの40年間で25倍増加しているそうです。

慢性腎臓病と診断されたら『原因』を見極めることが大切。生活習慣病が原因の場合は、それらを改善すれば悪化を抑制、場合によっては良くなる可能性もあります(一度傷ついた糸球体が治ることは難しいが漏れだすたんぱく質を減らすことはできる)

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