「新型コロナウイルスの発生源が武漢ウイルス研究所」の噂は本当?

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『事実は小説より奇なり』とはよく言ったものだと痛感。「新型コロナウイルスの発生源が武漢の研究所」と、新型コロナウイルス感染症が流行始めたころに囁かれた噂について米政府が調査に乗り出したのこと。

発生源と噂されている「武漢の研究所」はコウモリのコロナウイルスの研究で知られている中国科学院の「武漢ウイルス研究所」の可能性も示唆。ここではコウモリを始め、機密事項で生物の研究をしていたようです。

中国が発生当初から発表している発生源を「野生動物を食用として販売していた武漢の生鮮市場」と言っていましたが、これについては公衆衛生学の専門家の間でずっと懸念されていたようです。

マイク・ポンペオ国務長官はこのウイルスが実際にどのように流出し、世の中に出て、ここ米国と世界中で、非常に多くの死者を出すという、多くの悲劇を生みだしたのかについて学べるよう、われわれはできることすべてについて徹底的な調査を進めていると述べた。

新型コロナ発生源は武漢の研究所か 米政権が調査|AFP(発信地:ワシントンD.C.)

アメリカのトランプ大統領は4月15日の記者会見で、(武漢の研究所が新型ウイルスの発生源だとする説は)より頻繁に耳にするようになっているとし、米国は「非常に徹底的な調査を行っている」と述べています。

米政府は当局者が2018年に武漢ウイルス研究所を訪問。その際に「コウモリのコロナウイルスの研究をしているが安全対策などが不十分であり、米国が安全管理などを支援すべき」的な公電を送ったとワシントンポストは報じました。

この”公電”が「研究所が感染源ではないか」という議論が米政府内で広がった要因ともワシントンポストは報じています。

ここにきて大々的に表面化しましたが、「新型コロナウイルスの発生源が武漢の研究所」という噂がずっと囁かれていたことが学術雑誌『ネイチャーメディシン』で米スクリプス研究所らの共同研究チームが2020年3月17日に「新型コロナウイルスが人為的に作製されたことを示す証拠は認められなかった」と発表したことから分かります。

注意:「人為的に作成されていないことを示す証拠」もない

研究チームは、新型コロナウイルスがヒトの宿主細胞に侵入するために不可欠な「スパイクタンパク質」について解析。この結果から人為的に作成されたことを示す証拠がなかったわけですが、新型コロナウイルスはヒトの細胞に効率的に侵入するために進化したウイルスであることに恐怖!

今回注目したスパイクタンパク質には次の2つの機能があります。

  • 受容体結合ドメイン…宿主細胞に取りつくフック
  • 切断部位…宿主細胞内に入るための入口を作る

今回の研究で、新型コロナウイルスはヒトの細胞の中もフックがしっかり引っかかる部分を効果的に狙う様に進化しているとのこと。この進化はヒト以外の生物間で感染してきた結果(自然淘汰)なのか、長くヒト-ヒト感染を繰り返した結果のものなのかは不明ですが、とにかく新型コロナウイルスは厄介な進化を遂げてヒト-ヒト感染しやすい代物になっているということです。

WHOは2020年1月上旬に「人から人への感染はない、または限定的」と発表していますが、実際にふたを開けてみればヒト-ヒト感染向きのウイルス。当時の情報量から「人から人への感染はない、または限定的」という結論だったのでしょうが、個人的には忖度が見えたり隠れたり。

WHOの忖度については米国が問題視。2020年4月14日にトランプ米大統領は「WHOへの資金拠出を停止するよう政権に指示した」と発表しました。

トランプ大統領の措置については各国から批難もありましたが、「資金供出の停止は新型コロナウイルスの感染拡大へのひどく不適切な対応と隠蔽におけるWHOの役割を検証する間」と期間を限定しています。

WHOへの拠出金には「分担金」と「任意」の2つがあり、分担金は各国の資産と人口に応じて計算されて支払う義務があります。分担金は毎年1月1日に請求され、今年の分担金の総額は約267億円。

任意はいわば寄附で自発的なものですが、分担金が高い国は支払いが奨励されています。

米国の拠出額は約133億円。米国の分担金は約67.2億円であり、分担金だけでも拠出額第2位の中国(約31.1億円)の約2倍、3位の日本(約22.2億円)の約3倍拠出しています。

トランプ氏は「保健」についてはネガティブな考え方をする方なので2020年2月に行った最新の予算案でも任意0円まで持っていきたかったそう。今回のトランプ氏のとった措置についての批難にはこんな背景もあると考えられます。

新型コロナウイルス感染拡大後の2020年3月上旬に中国政府はWHOに約21億円(2000万ドル)を寄付することを決めたと大々的に発表したので、中国の拠出額が米国に比べてかなり少ないことに驚きました。

発表の折に「テドロス事務総長は中国に感謝の意を示し支援を称賛した」と付け加えましたが、どちらかといえば「WHOが中国寄り」という全世界の懸念の色を濃くしただけだったし今回133億円の支払い一時休止(もしかしたら半額になる怖れあり)」。

21億円をとって65億円を失ったか…。

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