
子どもの肌はデリケート。
強い陽射しにさらされて炎症が起きるし、蚊に刺された痕が驚くほど腫れあがることもあります。
ジメジメ暑いと蒸れて汗疹(あせも)が出ることだってあります。
子どもの肌を守る2つのポイント
乳幼児の肌は大人に比べてバリケード機能が未熟。
皮膚が薄いため、汗・紫外線・乾燥などの「夏の刺激」によって皮膚トラブルを起こりがちです。
紫外線が強い日の外遊びには注意が必要です。
- 陽射しの強い日の外遊びは朝・夕方でそれぞれ1時間以内
- 陽射しの最も強い正午前後は室内で過ごすようにする
乳幼児の肌につける薬は対象年齢(月齢)に注意
子どもの肌に大人用の薬(虫よけや日焼け止め)をぬると肌トラブルを起こす可能性があります。
乳幼児に使用する薬は対象年齢(月齢)を必ず確認し、適切な薬を使います。
また、帰宅後は直ぐに薬を塗った部位を洗い、薬用成分を長時間つけていないようにしましょう。
乳幼児は【かき壊し】に要注意
乳幼児の皮膚トラブルで特に注意したいのが、かき壊しが原因の「とびひ」。
【とびひ】になると医療機関での治療が必要
虫に刺された痕をひっかいて傷つけると、傷口に細菌がついて繁殖し、かゆみを感じる水疱ができてしまいます。
この水疱の中には感染力の強い菌がいて、水疱を破くと全身に菌が拡がってしまいます。
これが【とびひ】です。
とびひになると医療機関での治療が、それも早期治療が必要となります。
また、とびひの治療期間中は他の子どもへの感染を防ぐためプール遊びなど保育園・幼稚園での活動が制限されることがあります(家庭ではタオルの共有に要注意)。
とびひの場合、抗生剤(内服薬と軟膏)が処方されるのが一般的な治療法、完治に4~7日間かかります。
2歳の子どもから使える『コートf AT軟膏』
『コートf AT軟膏』(田辺三菱製薬)はかゆみのもとを抑え、かゆみを早く取り除いてくれるので【かき壊し】を防止できます。
病院に行くことにこしたことはありませんが、「病院に行けない」「病院に行くほどではない」という場合に便利です。
但し、炎症がひどい場合は医療機関を受診します。
夏は裸になったら肌トラブルをチェック
皮膚トラブルは早期治療が大切。
着替えやお風呂のときなど、子どもが裸になったときは全身をよく見る習慣をつけることで皮膚トラブルの悪化を防ぐことができます。
肌に異常があった場合、発熱などの他の症状がないか確認し、患部の写真を撮って直ぐに医療機関を受診します。
赤いブツブツ(発疹)は感染症の可能性がある
発疹が出たときは色々な病気の可能性があります。
はしか、風疹、水ぼうそう等の場合は発熱することがあるので、医療機関に行く前には体温を計測し、受付時に体温を伝えましょう。
発疹や赤味は時間が経つと確認しづらくなる
医療機関では発疹や赤味を診察しますが、時間が経つと薄くなったり消えてしまうことがあります。気になる発疹や赤味は写真にとっておき、医師に見せると良いです。
子どもの皮膚トラブルを防ぐスキンケア
- 清潔にする
- 保湿する
- 吸水性の優れた衣類を着る
- 異常を見つけたら直ぐに病院に行く
- かゆくても掻かない(かき壊さない)
体を洗うときは石けん(ボディソープ)をしっかり泡立てて優しく洗います。
使用する石けん(ボディソープ)は子どもの肌に優しい中性~弱酸性タイプが良いです。
お風呂から上がったら子ども用のローションや保湿クリームで保湿します。朝起きて着替える時も保湿するとよいです。
子ども用の衣類は吸水性を重視して木綿(コットン)100%が良いです。
木綿は乾きにくいので、汗をかいたら小まめに着替えさせます。
また、最初は糊が効いている場合もあります(触れば分かる)。
糊が効いていると吸水しないので、一度洗って糊を落としておくと良いです。
オムツをしている場合は小まめに替えます。おしっこが肌に付いたままだと被れやすいので、新しいオムツを履かせる前に優しくお尻を拭くようにします。
トイレトレーニング中の場合、トレーニングパンツは通気性が悪いのであせもに注意しましょう。
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