群馬県高崎市は達磨(だるま)の街です。
2018年も高崎駅西口の駅前通りで『高崎だるま市』が開催されます。高崎市の伝統工芸品である高崎だるまについては「2017年の高崎だるま市は駅前で開催」を読んでください。
【開催日時】
平成30年1月1日(月・祝)および1月2日
10時~16時
【会場】
高崎駅西口の駅前通り
会場は交通規制あり(9時~17時、両日)
高崎市郊外の高台には少林山達磨寺があります。縁起だるま発祥の寺として、約320年の長い歴史のあるお寺です。
ステップワゴンが納車されたので、ドライブ(旦那曰く「試走」)の途中で安産祈願を兼ねて達磨寺に立ち寄ってみました。達磨寺の境内にある観音堂は室町時代末期から安産・子育てにご利益のある観音菩薩が祀られています。
今回は少林山達磨寺(群馬県高崎市)についてまとめてみました(少林山達磨寺の境内で配布されているリーフレットを参考にしました)。
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縁起だるま発祥の地
室町時代末期から厄除け・子授け・子育て・縁結びにご利益のある観音菩薩を祀ったお堂がこの地にあり、1680年に一了居士という行者が霊木に達磨大使の座禅像を彫刻したことで”達磨大使の霊地少林山”の少林山達磨寺と知られるようになりました。
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この霊木は現在の高崎市内を流れる碓氷川が氾濫したときに川の中で光り輝いていた香木で、彫刻されるまでお堂に納められていた
現在達磨寺の御本尊は観音堂に納められている観音菩薩、達磨堂に納められている達磨大使、そして霊符堂(本堂)に納められている北辰鎮宅霊符尊です。
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達磨寺は前橋城の裏鬼門(南西の方角)を護る祈願寺
水戸家から三葉葵の御紋と丸に水の紋章を賜り”永世の祈願所”とされ、現在も星祭り御祈祷の関東随一の霊場として深く信仰されています。
毎年1月7日に達磨寺で開催される「少林山七草大祭」は星祭大祈祷を厳修する正月七草の伝統行事です。前日6日の前夜祭から約10万人の参拝者でにぎわいます。
「少林山七草大祭」と同時に「少林山七草大祭だるま市」も開催されます。約200年前にだるまを縁起物として売り出したことから始まりました。
だるまは約220年前に起きた天明の大飢饉のあと、苦しい農民たちを救済するために9代目の和尚が復興活動として始めた張り子だるまの作り方の伝授がきっかけで、現在の高崎市富岡地区を中心にしたの農家の副業でした。
【開催日時】
平成30年1月6日昼頃~1月7日17時
(6日の晩は夜通し)
【会場】
少林山達磨寺
6日10時~7日17時まで周辺交通規制あり
※6日の夜には能「胡蝶」と狂言「末広がり」の奉納が行われます(有料、立見席3千円~)。
”だるまさん”は実在!?
どんな困難にあっても”七転び八起き”の精神で克服できるように願掛けされる縁起物”だるまさん”は正式には達磨菩薩と言われ、1500年前にインドの香至国で生まれた第3王子です。
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出家して中国に渡って嵩山少林寺で修業し、”禅”の興隆の基礎を築いた(禅宗の始祖達磨大使)
達磨寺では和尚がだるまさんに魂を込める「開眼(魂入れ)」を行っています。達磨寺で授与された縁起だるまでなく持ち込んだだるまさんでも開眼してもらえます。
【願掛けのしかた】
だるまさんに向かい合い、心を鎮めて願いを込め、向かって右に墨で眼を書きいれます。そして1年間無事に過ごせたとき(または願い事が叶えられたとき)もう一方の眼を書きいれます。
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