チクリがなくなる!注射用麻酔剤が発売開始

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「痛い思いをする注射なんてナンセンスだ

どうやら会社の健康診断(再検査)で3、4回射し直しをされたらしく、そのたびに痛い思いをしたらしい旦那はご立腹の様相で帰宅しました。

そして自分が注射嫌いだから娘もそうに違いないと決めつけている旦那

「予防接種も多過ぎるよな。◯◯が可愛そうだ」
「痛くない針だって開発されているのに」

…おい

「妊婦健診でブスブス注射されている妻は可愛そうじゃないのと言ってやりたくなります。そもそも再検査にならないように気を付けていれば注射は年1回でしょうが

注射に対して過度な反応をする旦那とは対照的に、私は注射が平気なタイプです(血管が見えやすく失敗されにくいということもあり)。だから旦那の注射嫌いを大袈裟だと思っていましたが…世の中には旦那の”お仲間”が多数いたようです。

12月13日(水)から注射予定部位などに貼ることで麻酔効果を得られ、注射の”チクリ”を消す外用局所麻酔剤「エムラパッチ(一般名:リドカイン・プロピトカイン配合貼付剤)」が発売されました。
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医薬品のため医師の処方箋が必要痕が残るほど強くつねっても痛みを感じない麻酔で、健康保険が適用されて自己負担額は約80円。

「痛いぐらい我慢すべき(我慢が美徳)」とペインケア(痛みのケア)に消極的な日本に比べ、積極的な欧米では約10年前から麻酔効果のあるクリーム等が一般的に使用されていました。
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日本では麻酔効果のあるクリーム等の存在自体を知らない医師も多い

日本医学部麻酔科診療部長の加藤医師は「小児にとって注射の痛みは身体的な痛み体験だけではなく、恐怖体験にもなる」と子どもに対して外用局所麻酔剤を使用する意味は大きいと述べています。
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”痛みの記憶”がその後の医療行為全般に対する拒否反応と直結してしまう

さらに痛みや恐怖の記憶は中枢神経へ伝達され、脳せき髄が痛みに関する信号をキャッチしやすくなってしまいます(=痛いと感じる程度が低くなる)。つまり痛みの恐怖は”その場限りの問題”ではすまされないというのです。

外用局所麻酔剤については5年前からクリームが販売されていましたが、塗った後に密封して皮膚への透過性を高める必要があり手間だと一部の患者を除きあまり実用されていませんでした。今回発売されるパッチではその手間を省いています。

但し、麻酔効果が出るのはパッチを貼ってから約1時間経過してからです(クリームも同様)。注射やワクチン接種などを予定している場合は事前に手に入れて、予約時間等の1時間前に貼っておくのも1つの方法です。

エムラパッチの副作用としては”パッチを貼った部位が一時的に赤くなるまたは白くなる”といった皮膚症状のみで、重篤な副作用は国内の臨床試験では確認されていません(エムラクリームは海外で32年間の処方実績があるが副作用の報告例は少ない)。

但し、エムラパッチに使用されている2つの麻酔薬、リドカインとプロピトカインに対してアレルギーがある場合は使用できないので注意しましょう。

参考:注射の痛みを和らげるパッチ登場 “チクリ”我慢には弊害が(日刊ゲンダイDIGITAL 2017年12月12日)

【了】

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