夏になると暑さでグデッとしがちですが、夏バテを予防するためには体調管理をしっかりしなければいけません。夏バテで体力が落ちると感染症にも罹りやすくなってしまいます。
夏バテを招く生活習慣
夏バテの原因は「寝不足」と「食欲不振」です。
熱帯夜に限らず夏になると眠りの質が低下しますが、原因は暑さよりも湿度であることが多いそうです。眠るときのエアコン設定は冷房よりも除湿がよいです。
暑いとアイスなどの『冷たいもの』を食べがちですが、胃腸を急に冷やすと消化機能が低下して食欲が落ちてしまいます。
夏バテすると感染症に罹りやすくなる
実は一年のうちでもっとも免疫力が低下しやすいのは冬ではなく夏です。
植物の「夏枯れ」と同じく、人間も冬の間に貯めていたエネルギーを活動的に発散してしまいます。
夏に感染症が流行るのは寝不足や食欲不振(栄養不足)で免疫力が低下しているからで、夏独特の感染症があるのは夏の気候に合ったウイルスが活性化するからです。
夏に多くみられる感染症
夏に流行する感染症は次の4つです。
・手足口病
・ヘルパンギーナ
・プール熱(咽頭結膜熱)
・はやり目(流行性角結膜炎)
【第三種】手足口病
手足口病は口内や手のひら、足の裏、おしりなどに水疱性の発疹ができます。
喉にも発疹ができて、何かを飲食すると発疹が痛むため食事がままならなくなります。
熱は出る人と出ない人がいます。
手足口病は髄膜炎や、まれに脳炎を合併することがあるので注意が必要です。
【第三種】ヘルパンギーナ
ヘルパンギーナは突然高熱がでて、喉の痛みなどの症状がでます(発熱は数日間続く)。
喉に発疹ができて潰瘍となり、食事がしにくくなることがあります。
手足口病と同様に、ヘルパンギーナは髄膜炎やまれに脳炎を合併することがあります。
【第二種】プール熱(咽頭結膜熱)
プール熱になると高熱、のどの痛み、首のリンパ節が腫れます。
目にも症状が現れ、充血したり、目やにが出たりします。頭痛や全身にだるさ(倦怠感)が現れることもあります。
感染力が高いため、プール熱は第二種に分類。
プールの水や使用済のタオルを介して感染が拡大することが多いので、感染期間中は家族間でのタオルの共有はやめましょう。
プール熱は出席停止期間が設けられています。
空気感染または飛沫する感染症なので、園や学校で流行が広がる可能性が高いためです。
【第三種】はやり目(流行性角結膜炎)
はやり目になると目に症状がでて、目の充血、目やに、まぶたの腫れ、涙が増えることが代表的な症状です。耳前リンパ節が腫れて痛むこともあります。
はやり目もプール熱同様に感染力が強いのでタオルの共有はせず、手洗いを心がけます。
夏バテと免疫力低下を防ぐ生活習慣
・1日3食バランスの良い食事を心がける
・適度に運動する
・睡眠をきちんととる
・ストレスをためない
適度な運動とは「最大酸素摂取量の50〜60%、または無酸素性作業閾値以下で1日20〜60分までの運動を週3回以上の頻度で長期間継続する」、分かりやすくすると「ウォーキングのような息切れしない程度の運動を1日20~60分間、週3回以上の頻度で長期継続」となるそうです。
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