妊娠を報告したときから「赤ちゃんはできる限り胎内で育てること」と母から念を押されたおかげか、順調に『正期産』の時期が近づいてきました。
正期産とは「出産しても胎児に問題のない時期の出産」のことで、在胎37週0日~41週6日までの期間を指します。ちなみに分娩予定日は在胎40週0日になります。
正期産の胎児ならば体の機能が十分発達しているので、いつ出産になっても問題はないと考えられていますよ。
[/word_balloon]「正期=いつ陣痛が始まってもおかしくない」なので、この前に入院準備と、里帰りする人は移動をすませておくことが大切と言われています。
アカチャンホンポ関連記事:34週目の妊婦、入院に向けて準備を始める | 『 』
参考:八千代病院産婦人科医長・加藤医師監修の「妊娠36週目、赤ちゃんの様子・ママの体の変化は?」(マイナビウーマン 子育て)
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妊娠36週以降の妊婦検診
検診の間隔が毎週になる
日本産婦人科学会により、正期産は妊娠37週から妊娠41週と決められており、その直前の妊娠36週から検診の頻度が上がり「毎週検診」になります。
検査項目の増加、NSTの開始
検診項目も増え、子宮収縮と胎児の状態を確認するための「ノンストレステスト(NST)」も始まりますが※、NSTは所要時間役40分間と長く、病院によってはエコーによる心音チェックのみでNSTは不要とする病院も少なくありません。
※妊娠中毒症や糖尿病だと診断されている妊婦や、胎児に何か異常が見られる場合は早めにNSTが導入されることもある(病院によって異なるが自己負担額の目安2,000~3,000円)。
胎児の平均体重が2,500gを超える
出生体重2,500gは「低出生体重児」のボーダーラインで、妊娠36週目になると平均的に胎児の体重が2,500gを超えます。
低出生体重児とはひと昔前の「未熟児」で、現代では出生体重が2500g未満の子は低出生体重児と言われ(1,500g未満は極低出生、1,000g未満は超低出生)、生出生体重児と比べるとリスクが高いです(合併症や後遺症が出やすい、胚芽腫を発症しやすいなど)。
36週目以降は太りやすい
36週になると子宮が下がり始めて胃の圧迫がかなり軽減されるため、食欲が戻り食べ過ぎになりがちなので注意が必要です。
体重増加は難産に繋がる可能性があるので、食欲のコントロールと運動の継続が大切です(胎児が大きくなっている分だけ骨盤にかかる負担は大きいので無理は禁物)。但し、散歩する場合は万が一に備えて家族などに付き添ってもらった方が良いです。
また、子宮が下がったことで膀胱が圧迫されることになり、妊娠36週目以降の妊婦は頻尿や尿漏れに悩むことが増えます。そういう時期なので、尿漏れに対して変に緊張などせず、尿漏れパッドで対応すると良いです。
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いつ来てもおかしくない「陣痛」
出産の兆候として分かりやすいのが『破水』と『陣痛』ですが、どちらも個人差があるので「こういうもの」と説明できないのが難点です。
陣痛の間隔が短くなったら病院に行く
陣痛が起きたら直ぐに赤ちゃんが生まれるわけではなく、痛みと痛みの間隔を短くしながら子宮口が広がっていき、十分に広がったところで「出産準備」となります。
つまり陣痛が起きたら直ぐに病院ではなく、初産の妊婦さんは陣痛の間隔が10分おき、経産の妊婦さんは陣痛の間隔が15分おきになったら病院に行くのが目安となっています(そこの間隔は病院によって異なる)。
病院には家族等が運転する自家用車もしくは陣痛タクシーで向かいます。痛みやパニックで救急車を呼んでしまう人が多いのですが、救急車を呼ぶのは
・病院に行くのが間に合わず自宅で出産してしまった場合
・大量の出血をしてしまった場合
このように「お産に異常がある場合」にすることを求められています。
自宅で産まれてしまった場合
陣痛に個人差があるだけでなく、痛みに対する耐性にも個人差があるので、「この痛みは陣痛かもしれない」感じた頃にはすでにかなり子宮口が開き、病院に行く間もなく産まれてしまうケースもあります。
自宅で赤ちゃんが産まれてしまった場合、お母さんと赤ちゃんを繋ぐへその緒はそのままにした状態で救急車を呼びます。「つながったままでは…」と思ってへその緒を切ると大量に出血して命の危険があるそうです※。
陣痛タクシーとは
全国にある妊婦さん向けのタクシーのサービスで、事前に登録しておくことで陣痛時に病院まで送り届けてくれます。
埼玉県内は陣痛タクシーのサービスが全国的に見て非常に充実しているので、地元のタクシー会社に確認しておくことをおすすめします(ネット検索は「自治体名 陣痛タクシー」)。
第一子妊娠時に知ったのですが、陣痛のときに普通のタクシーを呼ぶと乗車拒否されることがあるそうです(道中の出産などは命の危険があり、タクシー側も責任がもてないため)。
陣痛タクシーは乗車料金の後払いが可能なケースが多く、タクシー会社によっては事前に登録した人にタクシー会社が妊婦に代わって陣痛が起きた旨の連絡を代行してくれるそうです。
破水かもと思ったらまず病院に連絡
胎児の入っている子宮は水風船のようなもので、自然もしくは何かしらの要因で割れて中に入っていた胎児は子宮の外へ、体の外へと押し出されることになります。
破水した状態で、風呂、シャワー、ウォシュレットなどを使用してはいけません。胎児が細菌に感染する恐れがあるからです。
破水の現象にも個人差があり、水風船が割れたときのようにバシャッと水が出るケースもあれば、尿漏れと間違う程度の水しか出ないケースがあります。
ただ先にも述べた通り、破水後は胎児が感染症などに対して無防備になるため「破水かも」「いつもと違う」と感じたらかかりつけの産婦人科に連絡して判断を仰ぐと良いです(病院に来るように指示されることが多い)。
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