ケネディ暗殺事件資料、約1割を残して公開

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「オズワルドにされるぞ」

伊坂幸太郎著「ゴールデンスランバー」の中の台詞です。

ゴールデンスランバー (新潮文庫)
伊坂 幸太郎
新潮社
2010-11-26


小説の中で主人公は”首相暗殺の冤罪”を着せられ仙台市内を逃げ回ることになります。冒頭の台詞は主人公の友だちが遺した主人公への警告です。

この小説は映画化されています。この映画を見たのは偶然で、仙台市への転勤が決まったときに「これって仙台が舞台なんだって」と”仙台で撮られた作品だったから”で選んだレンタルDVDでした。

ゴールデンスランバー [DVD]
堺雅人
アミューズソフトエンタテインメント
2010-08-06


”オズワルド”とは1963年にテキサス州ダラス市内を車でパレード中のジョン・F・ケネディ大統領を暗殺したとされる容疑者です。

当時を知る人にとってはセンセーショナルで陰謀説など様々な動機や本当の容疑者が噂されてきました。その要因にはケネディ元大統領の暗殺に関する政府の文書が非公開の機密文書だったからです。
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現在71歳のトランプ大統領は当時約20歳

トランプ氏はツイッターで「長く期待されてきたJFKファイルの公開が明日行われる。非常に興味深い!」と述べました。参考:「トランプ氏、JFK暗殺の機密文書を26日公開」(CNN.co.jp)

JFKファイルについては1992年の連邦議会でJFK暗殺記録収集法が制定されており、「25年以内に残る資料を一般公開すること」を義務付けられていました。その”25年”が2017年10月26日でした。

なぜトランプ氏のツイッター発言が重視されたかというと大統領には公開を阻止する権限があるからです(米情報機関や法執行当局、米軍、米国の外交関係に悪影響を及ぼす可能性があると判断した文書の場合)。

【結果】
JFKファイルのうち約2,800件を公開。しかし一部文書については米連邦捜査局(FBI)と中央情報局(CIA)からの機密保持の要請によって機密指定解除を見送り
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全体の約9割が公開済み。残り1割の非公開文書の公開については180日以内に再検討

参考:「ケネディ暗殺の機密文書、FBIとCIAの要請で一部公開を先送り」(Newsweek)

公開されている資料については米国立公文書記録管理局で閲覧できるようになりました(閲覧は世界中の誰でも無料で可能)。米国立公文書記録管理局(NARA)とは政府の書類と歴史的価値のある資料を保存する公文書館で、日本にも国立公文書館(独立行政法人)があります。
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日本の国立公文書館と異なり、NARAの場合は機密指定以外の文書は未整理状態でも一般人が閲覧できる

参考:「トランプ氏、ケネディ大統領暗殺資料の部分公開を承認」(BBC:NEWS JAPAN)

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