フェアトレード製品の購入はボランティアなのか?

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義母が谷川岳天神平に紅葉狩りにいった土産に、チョコレート専門店Bossa Nova Cafe(群馬県みなかみ町)のフルーツショコラを我が家に持って来てくれました。

同封されていたポートレートには、店の地図と共に「Bossa Novaはフェアトレード参加メンバーです」のひとこと。

珈琲豆でも「フェアトレード」というのを良く聞きます。何となく理解している程度の認識だったので、これを機にフェアトレードについて調べてました。

参考:国際フェアトレード認証ラベル(独立行政法人国民生活センター公式サイト)

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フェアトレードとは?

「フェアトレード」とは”公正な(fair)”貿易(trade)という意味です。

先進国と途上国の経済格差を是正するための貿易の仕組みです。1940年代に欧米で誕生しました。

フェアトレードが誕生した背景

フェアトレードの誕生した背景にはかつて途上国の多くが先進国の植民地だった歴史があります。

植民地だった途上国は先進国に対して立場が弱く、途上国と先進国の間の貿易システムは不平等なものが存在していました。

現在の経済格差はこの歴史が一因であると考えられています。

フェアトレードの目的

フェアトレードは途上国の生産者や労働者が自立・増収・生活環境を改善するための力や知識を身につけることを目的としています。

寄附のような一時的な援助とは違い、持続性のある援助が目的です。

フェアトレードでは、途上国で生産・製造されたものを消費者国側の輸入業者が『適正な価格』で継続的に購入していきます。

フェアトレードの適正価格について

『適正価格』とは生産のためのランニングコストと生産者・労働者の生活費とのバランスをとるために必要な金額の基準(国際フェアトレードラベル機構で定める基準)。

フェアトレード市場の拡大に伴い基準の導入とラベル表示制度が必要になり、通常2年ごとに見直されるそうです。

フェアトレード団体はいくつもあり、フェアトレード製品であることを示すラベルもいくつかあります(ラベル表示のない製品もある)。

国債フェアトレードラベル機構とは

国際フェアトレードラベル機構設立は1997年で、国際フェアトレードラベル機構はあくまでも一組織です(国際フェアトレードラベル機構に参加していない団体もたくさんある)。

日本ではNPO法人「フェアトレード・ラベル・ジャパン」が参加。

国際フェアトレードラベル機構では、生産者から消費国へ輸出された農産物や原材料が製品になり販売されるまでの全過程をチェックし、全ての基準を満たすものだけに認証ラベルを付けることで公正さを保証しています。

国際フェアトレードラベル機構の市場規模は約48億ユーロ(約5,336億円)と推定されています。

日本での市場規模は約90億円で、日本での普及率は欧米に比べると劣ると言われています。

2012年のデータによると日本人1人あたりのフェアトレード認証製品の年間購入額は57円です。

一方で最も多いスイスは3,992円です。

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フェアトレードはボランティアなのか?

ボランティア活動の四原則は「自発性」、「無償性」、「利他性」、「先駆性」です。

日本では教育課程において「さあ、ボランティア活動をしましょう」と参加者の自発性を無視したボランティア活動を啓発したため、”無償の奉仕活動”という意味合いがやや色濃くあります。

ボランティアの四原則をキチンと教えていないため、「ボランティア活動をしてなんか損をした」という矛盾した表現が日本では存在してしまっています。

そもそもボランティアとは利他的なもの(自分が損しても他人のために行動する)。

本来、ボランティアをして損することはあり得ないのです。

日本において支援・助け合いとは”(地縁・血縁など)縁がある人・場所に対して行うもの”というイメージが根付いています(五人組、町内会、自治会、消防団などの文化・歴史より)。

例えば町内の清掃活動はその地域に住む者にとって当たり前の行動と認識されます。

近所の目が気になって参加するというケースはあるもの自発的であり、無償で労力を提供し、例えば他人が捨てたゴミでも構わず進んで拾っていきます。

まさにボランティアの四原則が揃っています…が、縁のない人・場所に対してではなかなかボランティア精神がわきません。

「縁がない=関係ない」からです。

フェアトレードのように自分が損をする前提(同じレベルのものをもっと低価格で買えるのにフェアトレード製品を選択する)の行動はなかなか起こせません。

私はやっぱりフェアトレード製品について途上国の人の為に前向きになれず、”わざわざ高いものを買う”気になれないというマイナスのイメージが先行します。

教育のせいにしたくありませんが、日本でもボランティアについて”無償=賃金が発生しない”だけでなく、自発性と利他性についてもっと教えるべきですね。

特に利他性です。

現在旦那の会社の活動でペットボトルのキャップを集めていますが(ペットボトルのキャップがワクチンに変わる)、抵抗のようなマイナスイメージはありません。

きっと「どうせ捨てるものだし(=私は損しない)」という思いがあるからです。

利他性の育成が不十分なのでなかなかボランティアは難しそうです。

因みにチャリティーは「慈愛」「博愛」「同胞愛」「慈善」の精神に基づいて行われる公益的な活動を指します。

宗教的な背景をもつものが多く、寄附・寄進によって活動資金を得ることが多いことから”富の再配分”とも位置付けられます。

日本の文化・歴史に根づいていないものなのでボランティアやチャリティーを理解するのはなかなか難しいです。

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