美女と野獣、興行収入100億円突破は近い

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ハリー・ポッターシリーズでハーマイオニーを演じたエマ・ワトソン主演の「美女と野獣」は6週連続で首位を獲得し、5月28日までの累計動員数は692万8,000人、累計興行収入は96億7,700万円と、100億円突破が目前に迫っています。育児中なので映画館で観ようとは思っていませんが、DVDになったら見てみたいと思っています。

美女と野獣(アニメ版)は見たことがありますが、あの映画が想い出深いものになったのは別のことからでして、高校3年生のときに創立120周年を迎えた高校のイベントのひとつ、合唱の指導に来ていた声楽家が野獣の仇敵であるガストンの吹き替え役をした人のです(良い声でした…)。歌を仕事にしている人に指導を受ける機会など一生に一度と思い友人と合唱に参加しました。

「美女と野獣」はジャン・コクトーという監督が映画化しています。CGのない時代で映画と言うより舞台風の作品でしたがとても印象的な作品です。初めて野獣の城に来たベルが恐る恐る進む回廊の燭台が人間の腕で、ベルの動きに合わせて動くシーンなどはいまも記憶に残っています。

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【目次】
● 「美女と野獣」はフランスの異類婚姻譚
● 実写版「美女と野獣」の3つの魅力

「美女と野獣」はフランスの異類婚姻譚

「美女と野獣」は1740年にフランスでヴィルヌーブ夫人によって書かれた異類婚姻譚です。現在広く知られているものはこれを短縮したものでボーモン夫人によって書かれ1756年に出版されました。

異類婚姻譚とは美女(人間)と野獣のように人間と違った存在と人間が結婚する逸話の総称で世界的に多く見られる逸話類型です。日本では鶴の恩返しなどが有名な異類婚姻譚です。また子孫が残る伝承型の異類婚姻譚には”人ではない秀逸な存在の血統”といったように統治の根拠となる始祖伝説が多くあります。日本でも初代天皇はホオリ(山幸彦)とトヨタマヒメ(豊玉姫、海神の娘)の孫となっています(神様との結婚も異類婚姻譚のひとつ)。

「美女と野獣」から派生した「夏の庭と冬の庭」はグリム童話の初版に収録されています。今回の映画化の前にも4回映画化され(ウォルト・ディズニー制作のアニメーション映画含む)ています。一番最初に映画化されたジャン・コクトー監督の「美女と野獣」(1946年、フランス)では、1936年に日本を訪れた監督が相撲と歌舞伎に感心し、このとき観た鏡獅子が「美女と野獣」のメイクに影響を与えたという説があります。

実写版「美女と野獣」の3つの魅力

アニメの実写化は難しく、基本的に実写化する際は”付加価値”をつけてしまいオリジナルのファンの評価が分かれてしまいがちです。今回の実写版「美女と野獣」でも1991年に公開されたアニメーション版を忠実に再現しつつも、キャラクターの心情を掘り下げる様な新たな設定が追加されています(作曲家アラン・メイケンやビル・コンドン監督の来日記者会見より)。

この追加により従来のファンは違和感を感じてしまいますが、今回の実写版「美女と野獣」が成功したポイントは次の3つと言われています。

実写版「美女と野獣」の3つの魅力
● リアリティーの追及
● 音楽
● ベル役のエマ・ワトソン(ベル役)

リアリティーの追及
実写版では「美女と野獣」の世界観は維持しつつも、ある特定の時代設定を決めて現実感から離れないように作られています。確かにアニメ版では場所や時代設定については「フランスのどこかの街かな?」や「中世の話かな?」程度の認識となっています。そのため丁寧に原作に寄せてしまったことで起こりがちな、実写版ならではの”浮いた感じがない”という評価を受けています。

音楽
ディズニー作品の音楽担当で知られるアラン・メンケンは実写化に向けてアニメ映画の楽曲からさらに3曲追加しました。

実写版で新たに追加された3曲
● Days in the Sun(デイズ・イン・ザ・サン~日差しをあびて~)
● Evermore(ひそかな夢)
● How Does A moment Last Forever(時は永遠に)

アラン・メンケンは子どもの頃からディズニーの大ファンで、ディズニーから仕事の話が来たときには「本当に幸せな気分になった」と来日したときにコメントした(「スッキリ!!」より)。

ベル役のエマ・ワトソン
ハリーポッターシリーズのハーマイオニー役で人気女優となったエマ・ワトソンはヨーロッパの雰囲気漂う気品やロマンティック感があり、ディズニープリンセスの中での人気のベル役にとても合うと好評です。映画のために乗馬、歌、ダンスのレッスンを受け、そのために「ラ・ラ・ランド」への出演を諦めたと海外メディアのインタビューに答えています。劇中では美しい歌声を披露して、これ以上のはまり役はいないという絶賛さえ受けています。

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