師走は心身ともに忙しなさで疲れてしまう時期です。疲れやストレスがたまると自律神経が乱れやすくなり、体調を崩しやすくなってしまいます。
今でこそ病院に行って薬を処方してもらいますが、この薬の成分が初めて発見されたのは1830年(日本は江戸時代)で、これが研究に研究を重ねられて今の薬の形になったのは1890年代も終わる頃です(日本では明治末期)。
薬が発明されるまでヒトは一部の病気やケガを癒すのにハーブを使ってきました。紀元前1700年頃のエジプトでは700種類のハーブを栽培していた記録もあります。
ペパーミントの香りで心をスッキリ
”ペパーミント”の香りは日本人には”ハッカ”の香りでもあります。原産地はヨーロッパで、独特のメントールの香りがあります。オイルにして肌につけると心がスッキリして気分が向上します。
ペパーミントの栽培方法
ペパーミントは育てやすく、乾燥に気をつければ簡単に種から発芽します。増殖するので苗から育てる場合は1株買えば充分です(栽培範囲を限定する場合は鉢植えもしくは深さ20~30cmの仕切りをつける)。
雑草よりもしぶといハーブなので、育てやすいが駆除しにくいという問題があります。増え過ぎたものを引き抜いても土の中に地下茎が残っているとあっという間に増殖します(アップルミントを寄せ植えると、アップルミントに駆逐されてしまうので要注意)。
ミントオイルの作り方
- 生のペパーミント(350g)を冷水でよく洗う
- ペパーミントの葉をつぶす
- バジルオイル(200ml、オリーブオイルで代用可)をとろ火で温める
- ミントを加えてふたをし、とろ火で30分間煮出す
- 火をとめたらふたをしたまま冷ます
- 目の細かい濾し器を使って容器(濃い色のガラス瓶など)に移す ※葉がビンに入らないようにする
- 直射日光の当たらない涼しいところで10日間ほど保管する ※半日に1度はビンをひっくり返して成分を混ぜる
ベルガモットの香りで心を元気に
ベルガモットは原産地がイタリアのミカン科の柑橘類(常緑高木樹)です。紅茶のアールグレイはベルガモットの香りをつけているので、ベルガモットは知らなくてもこの香りを知っている人は多いのではないでしょうか。
イタリアでも比較的温暖なカラブリア州で栽培されいてるので、日本で栽培するならば外気温が氷点下にならないことが条件です。日本では精油の状態で販売されています。
カモミールの香りで心を癒す
日本では”カミツレ”と言われるカモミールはキク科の一年草です(耐寒性あり)。カモミールはヨーロッパで最も歴史がある民間薬で、日本では19世紀の初めにオランダから渡来しました(その後、鳥取や岡山で栽培)。
カモミールは自宅で精油にするのは難しいので、おススメはドライハーブです。
乾燥させたカモミール(20g)を500gの水で濃い色になるまで煮出し、濾してできた入浴剤をお風呂に入れると冷えが解消されて質のよい睡眠を得ることができます(カモミールだけでなく、ラベンダー(乾燥)やローズマリー(乾燥)を加えると効力アップ!)。
カモミールの栽培方法
カモミールは日の当たる場所を好みますが、やや暑さに弱いので夏は直射日光の避けられる場所がおすすめです。高温多湿に弱く、風通しが悪いと蒸れて葉が枯れてしまうので、混み合ってきたら間引きして風通しをよくしましょう。
やや湿り気のある土を好み、乾燥してしまうと充分成長できません(赤玉土7:腐葉土3が適切。地植えの場合は苦土石灰を追加)。肥料を与える場合は遅行性のものを与えましょう(チッ素過多に注意)。
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