3割のママが間違っている、間違った鼻のかみ方でのトラブル

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娘2人は風邪をひいたり、気温差があったりすると鼻水を出します。

まだ1歳の二子はタラッと垂れるたびに拭きとり、4歳の一子は「はい、チーンとして」といって鼻をかむサポートをしています。

今回はこの”チーン”についてです。

「はい、チーンとして」と子どもに鼻水を出させることは普通のことですが、実はこのやり方が間違っているママが3人に約1人はいます。今回は正しい鼻のかみ方についてまとめました。これから鼻をかむ機会が増える季節なので、正しい鼻のかみ方を覚えましょう。

片方ずつゆっくりかんで、強くかまない

正しい鼻のかみ方のポイントは「片方ずつゆっくりかむこと」「強くかみ過ぎないこと」の2つです。ある医師が子どもたちに自分で鼻をかんでもらう実験をしたら、両方の鼻を一気にかむ、間違えた方法で鼻をかむ子が多いという結果が出ました。

その理由は親、特に母親が間違った鼻のかみ方を教えてしまったからです。

ある製紙会社が15歳未満の子どもを持つ母親1,000人を対象に、正しい鼻のかみ方について調査したところ、「両方の鼻を一緒にかむのは間違っているとは知らなかった」という母親が31.5%もいました。また、母親の4人に3人が「鼻のかみ方を自分の親から教わった」と回答しました。

鼻は正しくかまないと耳の病気になってしまうことがあります。

まだ自分で鼻をかめない小さな子ども向けに鼻水を吸い込む吸引器がありますが、これを使う場合も一気に強く吸い込まず、優しくそっと少しずつ吸うようにしましょう。電動で吸い込むタイプのものもあり、親が吸うよりも安全で衛生的だという人が多いです。

鼻を強くかむと耳に大きな負担がかかる

間違って両方の鼻を強くかむと、鼻の中の圧力が上手く逃がせずに耳に負担がかかります。

この圧力で鼓膜が破れてしまったり、まれに内耳からリンパ液が漏れる『外リンパろう』という病気を患って突然めまいに襲われたりします。『外リンパろう』 は難聴を引き起こすこともあるようです。

鼻水をすすってしまうことってありますよね?

鼻水を強くすすると細菌が混じった鼻水が耳に入ってしまい中耳炎になることがあります。

病院で鼻水を取ると風邪が早く治る?

鼻水がつまっている・たまっているときは無理矢理出そうとせず、病院で取ってもらうことをおすすめします(耳鼻咽喉科がおすすめ)。自分で鼻をかめない子も同様です。

病院で鼻を吸ってもらうと風邪も早く治ります(痰がからむ咳も減る)。

鼻をすする習慣はよくない

鼻を長くすすり続けると鼓膜がへこみ、中耳の中に滲出液(しんしゅつえき)という液体が貯留する『滲出性中耳炎』となってしまいます。滲出性中耳炎になると、耳に痛みはないのに聞こえが悪くなってしまいます。

また、中耳炎には『真珠腫性中耳炎』というやっかいな中耳炎があります。

真珠腫性中耳炎になると耳の中の骨が溶けてしまい、聴力が低下したり、顔面神経麻痺を起こしたり、めまいを起こすことがあります。

鼻風邪のときに頭痛や顔面痛があったら

急性副鼻腔炎(鼻風邪)が重症化した可能性があります。できるだけ早く医療機関を受診しましょう(2~3日続いた場合は絶対に受診した方が良い)。

鼻水が出る鼻風邪は『急性副鼻腔炎』といわれます。風邪などをきっかけに膿が副鼻腔にたまり、鼻水と一緒に膿が出ていく仕組みです。ウイルス性の急性副鼻腔炎の場合は重症化しないのが一般的です。

しかし、細菌性の急性副鼻腔炎の場合は重症化し、頭や顔が痛むことがあります。

下を向くと頭が痛い、上の歯が痛い、後頭部が痛いと言った場合はまだ軽度ですが、おでこの辺りが痛い、目の間が痛い、頬のあたりが痛い場合は重度です。こうなったら自然に治るのは難しいので医療機関を受診しましょう(受診前に子どもにどこが痛いか聞いておきましょう)。受診すると抗生物質が処方されるケースが多いようです。

参考:急性副鼻腔炎について(たかはし耳鼻科公式サイト)

以前、妊娠中に鼻風邪をひいて顔の右半分が痛くなったことがあります。病院に行かなかったのであれが副鼻腔炎だったのか分かりませんが、あのときは下を向くと脈に合わせてズクーン、ズクーンと痛む感じでした(鼻水も黄色で粘度が高い)。

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このままでは問題があると思い、痛みを我慢して下を向きドロ~っとした鼻水を移動させて最終的には鼻をかんで出しました。何度か繰り返したら痛みが引き自己完結しましたが、本当は病院に行った方が安全だったと今は分かっています。

妊娠中(特に妊娠初期)は抵抗力が低下しているため風邪をひきやすく、そこから急性副鼻腔炎を発症することも少なくないようです。痛みは体のSOSと言われています。痛みを感じたらできるだけ早く医療機関に行くようにしましょう。妊娠中の場合は保険証と共に母子手帳を必ず持参し、窓口等で妊娠していることを必ず伝えるようにしましょう。

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