日本中のタンス貯金を全て合わせると44兆円もあるそうです。平成28年度の日本の国家予算(一般会計分のみ)は100兆円、その半分に匹敵するへそくりの実態について調べてみました。
へそくりがある確率は50%
『へそくり』に関する調査は数々の企業が実施していますが、どの調査でも「へそくりをしている」割合は約50%でした。
- 調査A(20~40代の主婦が調査対象)…「へそくりをしている」約55%
- 調査B(20~40代の男女が調査対象)…「へそくりをしている」約48%
- 調査C(55~74歳の男女が調査対象)…「へそくりをしている」約48%
30代の主婦に限定すると、約70%が「へそくりをしている/へそくりをしたことがある」と回答しました。30代の主婦である私も例に漏れず、へそくりをしています(もちろん家族で使うための余裕金です)。
へそくりは自分だけの場所に隠す
昔は『へそくり』といえば現金(タンス貯金)でしたが、現代は銀行預金や証券などで『へそくり』する人も増えています。
運用することで”『へそくり』を増やす”という目的もあるようですが、家事・育児を共同でするようになり”隠す場所”が激減したことも現金で貯める人が減った理由のようです。へそくりの隠し場所は次のようになっています。
- 銀行預金(普通預金)57%
- 現金(タンス預金を含む)54%
- 銀行預金(定期預金)28%
- 証券・株式 9%
- 電子マネー 8%
現金や普通預金でへそくりする理由は「万が一に備えて」「なんとなく不安だから」です。一方、運用しながらへそくりする理由は「子どもの教育資金」「老後の生活費」です。
私の場合は証券・株式で『へそくり』をしています。証券・株式は個人名義なので、夫婦と言えど勝手に見ることはできないようになっています。
この厳重さが”『へそくり』の隠し場所”としてピッタリなのでしょうね。また『へそくり』のも目的によっても違うようです。
女性の1割は離婚のために貯める
『へそくり』をする理由で、「夫と離婚するかもしれないから」という女性が約1割いるということに驚きました。
驚けた自分の幸運を喜ぶべきか、危機感がないと叱るべきか判断に困りますが、女性のリアルな事情を垣間見たような気がします。
離婚のとき結婚していた時期に増やした資産は財産分与の対象となりますが、独身時代の資産は財産分与の対象にはなりません。「夫と離婚するかもしれないから」と『へそくり』をする人は独身時代の資産を『へそくり』しましょう。夫婦になってからの収入を『へそくり』しても、それは財産分与の対象となります(黙っている・隠すのは違法)
『へそくり』をする傾向は男性よりも女性の方が高いです。それは家計のやりくりは妻が担当しているというケースが多いからのようです(共働きの増加によりその構図は崩壊しつつある)。
女性の方がお金にシビアとか、やりくりが上手というわけではありません。努力しても給料が増えにくいが、家計は努力すれば支出を減らせる可能性が高く、浮いた分を『へそくり』とするケースが実際に多いようです。
3割の妻が100万円以上のへそくり
妻が100万円以上隠し持っていたと知った場合、夫はどんな反応をするのでしょうか?ぜひとも「そうなんだ~」と笑ってくれるような器の大きな男であって欲しいと願う私の『へそくり』は10万円以下です。
インターネットリサーチ「Qzoo」が2014年に『へそくり』についての調査したところ、「100万円以上の”へそくり”がある」と回答したのは約3割だったそうです。因みにQzooが100万円としたのは100万円が離婚のときに最低限必要な金額だからだそうです。
同じく2014年に株式会社あおぞら銀行が『へそくり』について調査したところ”『へそくり』の平均額と使い道”は次のようになったそうです。
へそくりの金額と使い道
男性の場合、へそくりの平均は約68万円です。使い道はカメラレンズ、バイク、ゴルフ会員権など、趣味に使うことが多いです。
一方で、女性の場合はへそくりの平均は約139万円です。使い道はフェイシャルエステ、和服一式、美容整形など美容やファッションが多いです。
『へそくり』は男女ともに自分へのご褒美にすることが多いようですが、金額を見ると女性の方が上手にやっているような気がする結果になっています(他の調査では男性は自分のため、女性は家族とくに子どものために使う傾向が高いという結果もあります)。
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