「北の庭」というと庭がいくつもある大豪邸のような気がしますが、土地と建物の形状から北側に出来た車1台分ほどのスペースを「北の庭」と言っています。
北の庭は道路に面していて見ていく人が多いので、比較的キレイにしていようと思い多年草よりも華やかな一年草を選んで並べています。
今回はオニキスレッド(観賞用トウガラシ)とアリッサムを植えてみました。
オニキスレッド(観賞用トウガラシ)【耐寒性なし】
トウガラシ属の植物は南アメリカ~北アメリカの熱帯に20種類ほど分布し多年草になるものもありますが、日本ではトウガラシ属の植物は一年草です(日本でも5℃以上を保てる温室や沖縄地方では多年草になる)。
日本で栽培されるトウガラシのほとんどはアンヌム種で(改良および他種との交配種あり)、このアンヌム種は2000年以上前から栽培されコロンブスがスペインに伝えたことでも知られています。
草丈は20~100cmほどです。開花期は6月~12月と長いのが特徴です。
今回購入したオニキスレッドは2018年の新品種で、AAS(オールアメリカセレクション)受賞品種です。トウガラシは丸いボール状の実で、黒実黒葉の暗い色合いから赤実黒葉のインパクトある見た目に変化します。トウガラシの葉はカラーリーフとして使われる機会が多いカラフルなものですが、オニキスレッドはアスファルトと同化してしまうほど黒い葉です。
オニキスレッドは草丈15~25cmまで成長、陽当たりの良い場所で育て、表土が乾いたらたっぷりと灌水させます。寒さに弱いので12月頃に枯れてしまうようです【未確認】。
ニワナズナ・スイートアリッサム【耐暑性なし】
土流れを防ぐために何かを植えようと思ったとき、春に楽しそうに白いペンペン草を摘んでいた娘を思い出し、アリッサムを植えました。1ポット約150円で、4ポット購入しました。
※生育旺盛なので植え替えは20cm間隔が理想です
暑さに弱いアリッサムは夏越しが難しい(※)ため一年草扱いで、3~6月と9月~11月に花を咲かせる花期の長い植物です。放置していると地面を這うように広がり(草丈15cm前後)、こぼれ種で増えることもあるため環境が合えば毎年芽を出し庭を覆います。
※高温と蒸れに気を付ければ夏越しが可能な場合も(高温になる埼玉県での夏越しは難しいらしい)。地中海産の植物なので高温だけならば大丈夫なことも多い。真夏の直射日光で葉が焼けることもない。さらに、最近は暑さに強い「スーパーアリッサム」が登場。
アリッサムは日照不足に弱いので、陽当たりの良い場所で育てます。日照不足になると株が弱くなって抵抗力が下がるため、病害虫の被害に遭いやすくなります(オルトランで害虫の多くを防ぐことが可能)。寒さには強いものの、霜にあたったり寒風に触れると枯れてしまうので軒下や他の植物の影に植えて霜の直撃を避けるようにします。
植えるときには石灰を混ぜて酸性土壌を中和させ、遅効性肥料を混ぜておきます。そして、花が多い植物なので1週間に1回程度液体肥料を与えるとよいです。肥料が切れると葉っぱが黄色くなります(過湿・乾燥でも葉は黄色くなる)。
スジキリヨトウが出現!!
刈った芝とサッチ除去をしていたらスジキリヨトウ(幼虫)を発見しました。スジキリヨトウは「夜盗」というように夜に活動しますが、サッチ取りなどで地面の比較的浅いところを削ると発見できます。
芝草を食べるのはスジキリヨトウの幼虫です。
特に、3齢以降になると摂食量が増加して芝の被害は広大になります。孵化したての幼虫は1mmほどですが、終齢幼虫(6齢)になると体長は25~30mmほどになります。写真の幼虫は終齢幼虫と考えられます。…芝草が大量に枯れるわけです。
スジキリヨトウの成虫の発生時期は3月~10月の年3回、5月下旬(1化期)、7月下旬(2化期)、9月下旬(3化期)です。但し、秋の気温が高い場所ではもう1回発生することがあります。成虫は夜間になると活動を開始し、芝の上で交尾して産卵します。
【スミチオンの駆除効果を高める方法】
- 8月上旬~下旬にまく(2化期成虫発生ピーク後)
- (地表に近い場所で活動するため)薬剤散布前に芝を刈りこむ
- 幼虫が盛んに活動する夕方以降に散布する
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