毎年7月20日から3日間行われる「熊谷うちわ祭」に行ってきました(今年は22日が金曜日だったので)。熊谷市は通りがかったことはありますが、初めて行く土地勘のない街でしたがみんなが行く方に歩いていけば祭の中心に辿りつきました。
関東の祇園祭と言われる「熊谷うちわ祭」の煌びやかで賑やかな雰囲気を楽しんできました。今日は熊谷でなぜ”うちわ”なのか(特に熊谷の名産品ではない)、何を祀った祭りなのか調べてみました。
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うちわで商店街の宣伝をする日
「熊谷うちわ祭」は熊谷市にある愛宕八坂神社例大祭です。
例大祭(例祭)
神社で毎年行われる祭祀のうち、最も重要とされる祭祀
八坂神社は京都市東区祇園町の八坂神社を総本社とし、日本中に関連神社が約2,300社あるそうです。熊谷市の愛宕八坂神社もその1つということですね。『愛宕八坂神社』という名前の通り、ここは愛宕神社と八坂神社が合祀されています(愛宕神社の総本社も京都市にあります)。
合祀とは2社もしくは2柱以上の神様を1社に祀ることで、愛宕八坂神社に祭られている神様も2人います。愛宕神社は火伏・防火の霊験のある神社です。各地に愛宕神社があるので、愛宕神社のお札を台所や厨房に貼る人が全国にいます
愛宕八坂神社に祭られている神様
● 素戔嗚尊(すさのおのみこと)
● 火之迦具土神(かぐつちのかみ)
さて今回私は祭り会場で団扇を探しました。だって「うちわ祭」ですよ?大きな団扇を祀ってあると思っていたんです。会場にそんな団扇はなく駅前で配っていた団扇をパタパタ仰ぎ、調べると名前の由来は商店街で団扇を配っていたからだそうです。「ああ、これが”うちわ”かあ」と熊谷市内にオープンした温泉の広告をジッと眺めました。
「うちわ祭」とセットになるのが「叩き合い」という言葉です。だからでしょう、団扇で叩きあうお祭りだと私は勘違いしていました。実際は12台の山車・屋台が街中を練り歩く、豪華絢爛なお祭りです。
「叩きあい」とは山車・屋台が一堂に会し、囃子を競い合うことを言うそうです(とても賑やかでした)。
会場ではいたるところで団扇がパタパタする見物人の姿がありました。この日は大して熱くなかったのですが(涼しいくらい)、団扇を手に持つとパタパタしてしまいますよね。うちわには様々なお店の宣伝が描かれています。このお祭りは次の3つを目的としています。
うちわ祭の目的
● 疫病退散
● 五穀豊穣
● 商売繁盛
団扇パタパタはCMになるということですね。格好良い団扇を作ると人気になるのでしょう。「どこでもらったの?」と話す人もチラホラいました。
昔は商店が疫病退散を願って赤飯を配っていたそうですが、赤飯を作って配るのはとても手間だったんでしょうね。ある商店が赤飯の代わりに団扇を配って評判を呼び、我も我もと続いて団扇を配ることが習慣になったそうです。
熊谷市は中山道の宿場町の1つです。人の集まるところには祭あり、昔からある街は祭にも歴史がありとても面白いですね。
【出典】
● 熊谷うちわ祭(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/
【更新履歴】
2016.7.28 … 写真を追加しました
2016.7.28 … 文章を一部改修しました
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