日本人は平均して亜鉛が不足気味で、子どもの10人に1~2人が『亜鉛欠乏症』という研究結果もあります。
亜鉛は成長に大きく関係している栄養素です。亜鉛を摂取することで成長が促進され、逆に不足すると成長障害を引き起こす可能性があります。
亜鉛の役割
亜鉛には新陳代謝やエネルギー代謝、免疫反応など、体内のさまざまな働きをサポートしています。
亜鉛は体内に約2000mg存在。主に骨格筋・骨・皮膚・肝臓・脳・腎臓などに存在し、タンパク質の合成に関わる酵素の材料として使われます。
理想的な亜鉛の摂取量
16種の必須ミネラルの1つですが、体内で生成できないので食事やサプリメントで摂取する必要があります。
年齢 | 男の子(mg/日) | 女の子(mg/日) |
1~2歳 | 3 | 3 |
3~5歳 | 4 | 4 |
6~7歳 | 5 | 5 |
8~9歳 | 6 | 5 |
10~11歳 | 7 | 7 |
12~14歳 | 9 | 8 |
15~17歳 | 10 | 8 |
亜鉛不足の改善方法
牡蠣やすりごまに多く含まれているといいますが、正直言って毎日食べられるものではなく、子ども向けの料理には使いにくい食材。
こんなときはサプリメント。子供向け身長サプリメントは亜鉛配合のものが多いです。
2粒あたり亜鉛4㎎配合
亜鉛が不足すると引き起こされる問題
亜鉛が不足すると様々な不調を引き起こしますが、子どもの成長や生活の妨げになりやすい4つの不調に注目しました。
低身長(成長障害)
亜鉛が不足すると身長の伸びや体重の増加に影響があります。亜鉛が成長ホルモンや性ホルモンなど、「発育に関するホルモンの生成や働き」に関わっているからです。
口内炎・皮膚炎
亜鉛が不足すると皮膚炎や口内炎が起きやすくなります。たんぱく質合成をサポートする亜鉛が足りないことで、皮膚が弱くなったり、粘膜が弱くなってしまうからです。
健康な皮膚が保てないと、皮膚炎やかゆみなど皮膚トラブルが起きやすくなります。
免疫力低下
亜鉛が不足すると免疫力が低下します。
免疫力が低下するとウイルスや細菌に感染しやすくなり、感染症に対する抵抗力も弱くなってしまいます(重症化しやすくなる、症状が長引くなど)。
傷が治りにくい
亜鉛が不足すると傷の修復力が低下し、傷が治りにくくなります。亜鉛がたんぱく質の合成や細胞の再生に関わっているからです。
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