ミネラルウォーターには「安全」「きれい」というイメージがあるので、自動製氷器用のタンクにミネラルウォーターを入れて氷を作っている人もけっこういます。しかし、それはキレイどころかカビているかも!!氷なのにカビがつくこと、その理由をこれから紹介します。
水道水には塩素が混じっている
水道水には消毒用の塩素(次亜塩素酸ナトリウム)が入っているので、雑菌の繁殖を抑えることができます。もちろん水に溶けている塩素の量は人の体の健康に全く問題がない量で、各家庭に安全に水を送るためには必要不可欠なものです。
一方で、ミネラルウォーターは殺菌されたボトルに保存されるので塩素で消毒されていません。そのため、ミネラルウォーターのボトルには「開栓後はすぐに飲むように」と注意書きがあります。
自動製氷器の場合、氷を使う頻度にもよりますがタンクの中で水は長時間保存されることになります。そのため、ミネラルウォーターではタンク内で雑菌が増殖してしまう可能性が高いのです。
実際にママ友の家ではカビが生え、冷蔵庫ごと買い替えることになったそうです(スーパーでタンクにつめる浄水器を通した水を製氷機に使用していた)。
また、カルキを抜くことは殺菌成分をなくすことと同じなので、一度煮沸させた水や浄水器を通した水はミネラルウォーターと同様に雑菌が繁殖してしまう可能性が高いです。
雑菌の繁殖はヌメリの原因になる
水を長時間ためておくとできるヌルヌルは細菌が繁殖したことが原因で、細菌とその分泌物によって発生します。そしてヌルヌルをエサとしてカビが繁殖します。
ヌルヌルの段階ならば食器用洗剤で十分キレイにすることができます。カビになるとキッチン泡ハイターのような塩素系漂白剤でカビとりをする必要があります(完全には取れないことも多い)。
ミネラルウォーターには塩素による殺菌効果がないので、ヌルヌルが付きやすい傾向があります。
水道水の消費期限は3~5日
水道水は地域や保存方法によって残留塩素量が異なり、殺菌効果の持続性は大きく異なります。冷蔵庫内のような冷暗所の場合、殺菌効果は3~5日間が一般的です。
つまり、3日に1回は製氷機のタンクの水道水は入れ替えた方が良いです。また、タンクに水を濯ぎ方を工夫するだけでも雑菌の混入を抑えることができます。
- 自動製氷器のタンクはしっかり洗う
- 空気があまり入らないようにチョロチョロ注ぐ
自動製氷器のタンクには水道水を入れる
「水道水は健康に悪い」というイメージがありますが、塩素は雑菌の繁殖を抑える大切な役割を果たしています。次の水には塩素が含まれていないので自動製氷器のタンク内で長期保管することはヌメリやカビの原因になってしまいます。
- ミネラルウォーター
- 浄水器を通した水
- 一度煮沸させた水道水
ヌメリを発見したら食器用洗剤でキレイに洗いましょう。ヌメリを防ぐためには3日に1回タンク内の水を交換すると良いです。
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