子どもの心因性頻尿、「またトイレに行くの?」という前に注意して!

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朝、幼稚園で「(幼稚園に)行きたくない」と泣いている男の子がいました。

男の子のママとは顔を合わせれば世間話をする程度の仲ですが、事情が分からずに手を貸しても困るだけとその場は離れましたが、その後彼女から「子どもの頻尿」について相談を受けました。

相談内容は頻尿そのものではなく、「幼稚園でトイレに行くと先生に怒られる」という子どもの不安に関する相談。

詳しく聞けば、膀胱炎を治す薬が原因でトイレが近くなり、トイレに行ってはダメだと言われている時間に毎回トイレに行きたくなって先生に怒られてしまったということ

その結果、「トイレに行っちゃいけない時にトイレに行きたくなったらどうしよう(先生に怒られる)」→「幼稚園に行きたくない」「先生怖い」となったようです。

ちなみに、尿意を誘発する薬を服用していることは園に報告していて起きたトラブルとのこと。

そのため彼女の幼稚園に対する信頼感は低下。

まあ、彼女の気持ちも分からなくないです。

普段でさえ我慢しにくい生理現象は薬の影響があれば更に我慢できないものになるでしょう…それを我慢しなければいけないというのは子どもにとって相当なストレスになったでしょう。

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トイレによく行く原因『心因性頻尿』

精神的頻尿とも言われるようですが、『心因性頻尿』は過去におねしょやお漏らしをして怒られたり揶揄からかわれた経験が「おねしょしてはいけない」や「漏らしてはいけない」という精神的負担(緊張の原因、強迫観念)となってオシッコが出てしまうことです。

心因性頻尿を治すには子どもの精神的なストレスや不安を取り除いてあげなければいけないため、心因性頻尿が治るには時間がかかるようです。

心因性頻尿の問題は周囲の理解や協力が得られにくい点にあります。

”心因性”なので病院で検査をしても尿路に異常が認められず、神経学的にも器質的な疾患が見つからず、「具体的な疾患が見つからない=病気と理解されにくい」となるのが現状だからです。

参考:緊張や不安、精神的なことが原因の頻尿や失禁の対策【心因性頻尿と心因性尿閉】

心因性頻尿になりやすいキッカケ

・入園・入学や弟妹の誕生などの環境の変化

・園や学校の行事に対するプレッシャー

・お漏らしやオシッコを我慢したトラウマ

以上、3点が心因性頻尿のキッカケになりやすい出来事のようです。

心因性頻尿を防ぐことは難しい

入園・入学、弟妹の誕生、引っ越しなどの環境の変化が起きたときはケアしやすいですが、実際のところ子どもが何でストレスを受けるかは分からないため、心因性頻尿を防ぐことは難しいです。

心因性頻尿になってしまった子どもの中には、

 「友だちがお漏らしをしたのを見てしまった」

 「トイレに行った子が揶揄われているのを見てしまった」

など、親が把握しきれないことが原因のケースも少なくないそうです。

心因性頻尿への対処法

子どもが何度も何度もトイレに行くからと「またトイレに行くのか」など呆れたり叱ったりしてはいけません。

トイレに行くことを我慢させるのはもちろん、トイレに頻繁に行くことに困った顔をしたりすると子どもの精神的負担は大きくなり頻尿が悪化する可能性が高いです。

心因性頻尿には子どもの緊張やストレスを和らげることが唯一の対処法であり、トイレに行けたことをほめてあげたり、トイレの失敗を穏やかに受け止めることで徐々に症状が改善していくことが多いそうです。

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心因性頻尿かどうかの判断ポイント

心因性頻尿は3~5歳の子どもがかかりやすいと言われています。

3歳以上の子どものトイレの間隔は3時間以上が一般的なため、頻尿の目安はトイレの間隔が2時間より短い、または、1日のトイレの回数が8~10回以上とされています。

頻尿の原因には膀胱炎などの病気もありますが、具体的な疾患ではない心因性頻尿の場合は次のような特徴があります。

 ・排尿痛がない

 ・発熱がない

 ・他のことに集中している間は症状がでない

 ・眠っているときは症状がでない

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心因性頻尿の原因の1つはトイレトレーニング

トイレトレーニングを始める時期は2歳半~3歳が平均的といわれていますが、始める時期は家庭の事情によって大きく異なり1歳頃から始める場合も少なくありません。

しかし現実はそう・・でも、理想的なのは子どもの排尿機能が完成する頃(成長に個人差はあるが3歳~4歳頃が平均的)。

排尿機能が未熟な時期に焦ってトイレトレーニングを行うと排泄障害、特に心因性頻尿や心因性閉尿など心因性の排尿トラブルにつながることもあるので注意が必要です。

[su_label type=”info”]関連記事[/su_label]『トイレトレーニング』の開始時期は子どもの成長と保護者の余裕次第 | 『 』 (xn--k9jc5i.com)

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子どもの頻尿は何科を受診するのか

子どもの頻尿が気になるときは泌尿器科や小児科で相談し、尿検査、採血、問診の3つの検査を受けるケースが多いそうです。

検査の結果で異常がなければ、心因性頻尿と考えられ、薬の処方は基本的にありません。

しかし長期間改善されないようなら抗コリン薬が使用されることがあるようです。

抗コリン薬は膀胱をリラックスさせる薬です。

薬よりも心のケアが大事

抗コリン薬が処方されるまで長引くのは稀で、小さな子どもの心因性頻尿は先生や保護者がしっかりケアしてあげれば2~3週間で治まるようです。

保育園や幼稚園の場合は頻繁にトイレのサポートを受けられるので日常生活の支障も少なく、子どもが安心しやすい傾向にあります。

逆に小学校の場合は休み時間が決まっているため、子どもと一緒にトイレの行き方(行くタイミング)について話し、子どもが安心できる、大丈夫と思えるようにケアしてあげると良さそうです。

参考:【体験談あり】子どもの頻尿の原因は?心因性の場合の克服方法や親の対処法は? | ままのて (mamanoko.jp)

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まとめ

子どもの頻尿の原因には膀胱炎などの排尿器官の異常もありますが、不安や緊張などからトイレに行きたくなる心因性の頻尿もあります。

子どもの心因性頻尿は決して珍しいものではなく、トイレに行くのを揶揄われたり、お漏らししてしまったトラウマが精神的負担となって患ってしまいます。

子どもの頻尿が気になった場合は小児科または泌尿器科を受診してみることが大切ですが、心因性頻尿の場合は薬で治すことは難しいです。

心因性頻尿を治すには子どもがオシッコに対して不安や緊張を感じなくなることが重要です。

そのためには先生や保護者など周囲の理解や協力が必要で、子どもが安心できる環境を作っていくことが大切です。

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