子どもが怪我したらワセリンを傷口に塗って湿潤療法(モイストヒーリング)

乾燥する季節になり今年もワセリン(ヴァセリン)を持ち歩き始めました。

ヴァセリン ピュアスキンジェリーは防腐剤無添加(≒パラベンフリー)、無着色、無香料、低刺激処方されています。

ワセリンの他に酸化防止剤として酢酸トコフェロールとBHTが含まれていますが、どちらも大量に摂取しなければ人体に影響はありません。

西松屋などベビー用品店で売っているベビーワセリンは100%ワセリンですが、油は酸化すると固まったり性能が悪化するため酸化防止剤を使っていて良くないとは私は思いません。

子どもの肌は乾燥しやすく、頻繁にかゆみを訴える娘たちのケアにワセリンは必須ですが、それよりも重宝しているのが怪我の治療です。

娘たちは走り回るのが好きなので、ときどき転んで怪我をすることがあります。そんなときはワセリンの出番!

傷口を水でよく洗ったあと、ワセリンで覆うように塗って傷口の乾燥を防ぎます。その後も小まめにワセリンをつけて治るのをまてば、傷跡も残らずきれいに治ります。

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ワセリンは石油からできた天然の保湿剤

ワセリン(Vaseline)は石油から得た炭化水素類の混合物を脱色・精製したクリーム状の油脂です。

つまり、石油から抽出した有機物質から不純物を取り除いて作ったものなので天然の保湿剤です。

『Vaseline』はユニリーバの商標ですが、この名前は世界で一般名詞化されています。

日本では白色ワセリン(White Petroleum)ということも多く、“白色”とは精製による純度を示しています。

石油(鉱物油)からの精製による純度は黄色ワセリン、白色ワセリン、プロペト、サンホワイトの順に高くなります。

医療用では白色ワセリンよりも純度が高いものを使います。

白色ワセリンをさらに精製したプロペトを主成分としたプロペト ピュアベールは不純物がより少なく第3類医薬品に分類されています。

(白色)ワセリンは副作用例が少ない保湿剤ですが、それでもやはり万人が100%安全ではありません。

発赤、発疹、かゆみが発生したら使用を止めるようにしましょう。

ワセリンは湿潤療法(モイストヒーリング)で活躍

ワセリンは傷口を乾燥させないための被覆材として使用されます。

ワセリンは塗布した皮膚表面に薄いパラフィン膜を張り、乾燥を防ぎ、外的刺激から皮膚を保護します。

私が子どもの頃(約30年前)は傷口は消毒してガーゼを当てるのが怪我の治療の基本でしたが、いまは傷口はよく洗たあとに被覆材をあてて乾燥させずに治す湿潤療法が基本です。

湿潤療法では消毒薬を使いません

  • 消毒薬の殺菌効果は傷口の血との反応により弱くなってしまい、消毒薬を付けても期待以上の殺菌はできない
  • 傷ついた細胞組織を再生させる細胞を殺してしまう

そもそも皮膚のような体の外側にある部分の組織(浅部組織)は常在菌への耐性が高いので、壊死した組織や異物がなければ消毒しなくても感染症にいたることはほとんどないようです。

つまり、転んだら傷口をよく洗って破れ取れてしまった皮膚や砂利などの異物を除去しておけば、消毒しなくても化膿してしまうことはほとんどないということです。

化膿が心配なので湿潤療法の前に医療機関を受診

  • 肉や魚を切った刃物でできた傷
  • 傷口がギザギザの傷
  • 動物や人にかまれてできた傷 等

このような傷の場合、水で洗っても細菌が残ってしまうので、決して甘く見ずに医療機関を受診しましょう

人にかまれて病院に行くなんて大げさと思うかもしれませんが、傷口に菌が残っていると化膿してしまう可能性が高いです。

前述したとおり市販の消毒薬では十分な殺菌効果が望めないので、医療機関でしっかり殺菌してもらうことをおススメします。

医療機関では傷口を掃除機のようなもので物理的に吸引する治療法(局所陰圧閉鎖療法)があります。2010年から保険が適用されるようになった新しい治療法です。この治療法では細菌や老廃物を吸引して取り除き、血行を良くして細胞を活性化させて傷の治りを早めます(早く治ると痕も残りにくい)。

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