ベルマーク活動とベルマーク活動がまだ続いている理由

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近所のスーパーに【ベルマークの回収箱】がありました。近くの中学校が設置したもののようですが「まだやっているのか」というのが私の正直な感想です。

【ベルマーク活動】とは商品の包装紙などについているベルマーク(点数付き)を学校や団体が集めて、集めたポイントを各自の口座に預金して(1点=1円)、貯まったお金でその学校や団体の設備品を購入する活動です。

そして、この【設備品購入代金の1割がPTAからの寄付金】になり(例えば10,000円の商品を購入すると9,000円は協力会社に支払われ、残り1,000円は財団に寄付される)

  • 学校・教育施設・公民館などの生涯学習施設の教育環境整備への助成
  • 交通などのハンデがあるへき地(山間や離島など)の学校・特別支援学校への援助
  • 院内学級や被災校への援助
  • 発展途上国の教育に対する援助

などを行います。

「国内外のお友達に”愛の鐘”を鳴り響きかせよう」という意味合いの通り教育に関する施設における代表的な慈善活動です。

しかしが、手作業による煩雑な仕分けと集計作業が非常に非効率的で全国各地のPTAで「ベルマーク活動をやりたくない」という声が上がっているのも現実です(その結果、ベルマーク活動を廃止している学校も少なくはない)。

  • 平日に行われるベルマークの仕分け作業(約2000種類のベルマークをそれぞれの種類でまとめるために分ける作業)のために有給を使う
  • かかる手間に対して成果が小さすぎる(30人で約3時間作業して数千円分の成果しかでない)

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教育現場にありがちな保護者の”無償労働”に頼りすぎなシステム

ベルマーク活動は学校施設の充実や少子化を理由に1990年後半から弱体化しました。一時期「最近回収箱を見かけなくなった」と思った感覚は正しかったのですが、最近になって活動はやや上向きに。

その原因の1つは参加登録対象となる学校や団体の拡大。

今までは幼稚園・学校・公民館などに限られた参加登録が、2006年以降は大学や短期大学などPTAのない学校や、生涯学習センターなどの社会教育施設も参加登録できるようになり2007年からマークの年間集票点は増加傾向にあります。2015年の段階で累計1,200万点を突破した学校は11校あります(うち9校は小学校)

2016年現在の参加学校 … 27,000校

  • 小学校の参加率 …全国平均で68%
  • 中学校の参加率 …全国平均で62%

もう1つは企業の社会貢献を重視する動き。

ベルマークを商品に付ける権利のある会社(協賛会社)は2020年4月現在で52社。協賛のメリットとしては

  • 「文部科学省が推す教育助成活動に参加している」ことで、企業のブランド力・イメージを高められる
  • ベルマーク活動参加校や社会教育施設への営業活動が他社よりも優先される
  • マーケティングリサーチを行える

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