娘が摘んで持ってきてくれた草花の先にアブラムシがついていたら嫌ですよね?虫嫌いの女の子ならば先々のトラウマになるかもしれません。今回はアブラムシの特性とアブラムシの駆除についてまとめました。
アブラムシとは?
アブラムシは若葉や新芽につき、口針を刺して植物の汁を吸います。アブラムシがつくと汁吸で植物の元気がなくなり、汁吸した口針がウイルスを媒介して病気にします。
アブラムシは種類が豊富ですが、体の色は黒か緑色、体長は2~4mmが一般的です。
アブラムシには羽のあるタイプと羽のないタイプがあります。羽のあるタイプは植物から植物に飛んで移動し、毎日5匹程度の幼虫を産んで増えていきます。
羽のないタイプは単性生殖でメスだけで増えていきます(秋の終わりごとにオスが発生して交尾して卵を産み付け、越冬後に卵から生まれる)。
アブラムとアリの共生関係
「植物にアリ(蟻)がたまっている」と思ったらアブラムシがついていることが多いです。アリとアブラムシは共生関係にあるからです。
アリはアブラムシの出す甘い排泄物が大好き、アブラムシはアリが天敵から守ってくれます。アリはアブラムシを他の植物に移動させることもします。
アブラムシの駆除はオルトラン
アブラムシが発生した場合はアブラムシ粒剤を株元に撒くのが有効です。オルトラン粒剤は植物に吸収されやすく、薬剤の溶けた汁を吸うことでアブラムシを駆除します。効果が出るまで少々時間がかかりますが、効果は長期的です。
アブラムシは風通しの悪い場所に発生しやすいので雑草は取り除き、生い茂った葉を調整して風通しを良くすると予防できます。
少量ならば手でつまんで取ったり、牛乳を吹きかけて窒息させてしまう方法もあります。アブラムシの天敵・テントウムシを放って駆除する方法もあります(1匹のテントウムシは1日に10匹ほどのアブラムシを食べる)。
木酢液で害虫を予防しつつ庭を元気にする
木酢液とは炭を焼くときに発生した煙を冷やして液体にしたもので、燻製の様な香りがする黄褐色~赤褐色の透明の液体です。酢酸が5%ほど入っているので少し酸っぱい臭いがします。
木酢液は300~1,000倍に希釈して使用します。木酢は天然成分ですが、農薬に区分されるので必ず希釈量は守りましょう。余ったら土壌にまくなどし、調合した分は使い切るようにします。木酢液の効果は次の通りです。
- 直接葉に散布すると代謝が上がり生育がアップ
- 土壌に散布することで土中の微生物が活性化する
- 生成中の堆肥に散布することで発酵が促される
- 害虫、特にセンチュウやアブラムシ、を予防する
オルトランを撒いた効果
オルトランを撒いた直後は臭いがあるので1~3日ほど庭遊びを控えます。その後は庭を開放、一子は自分のためにオオイヌノフグリ、二子のためにペンペン草を楽しそうに摘んでいました。
体に害のない薬剤なので子どもが植物に触っても安心です。因みにオオイヌノフグリとペンペングサは我が家の雑草区分から除外、一子のために残しておきます。
「ママの」といって摘んできてくれたペンペン草を要チェック!アブラムシはついていませんでした。
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