「ここはうちの土地」、主張し過ぎも格好悪い

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 我が家を立てたとき前面道路はアスファルトがボロボロで、そこかしこが凸凹していて、車も人も通行しずらい道路でした。前面道路は市の道路で、修繕および舗装を市に依頼しても長い「修繕が必要な道路のリスト」の一番下に名前が載るだけでいつ直してもらえるかは分かりません。

 それが引っ越してきて2ヵ月ほどで道がキレイになったのは偶然……ではなく、ある裏技を使ったからです。それは後退用地を市に無償で道路として提供すると意思表示したこと。

『後退用地』

 これは新たに家を建てる人が良く耳にするのですが、4メートルの道路幅を確保するために作られた「道路の中心線から2メートル以内の土地にものを建造したり、置いたりしてはいけない」というルールに則って後退した「自分の土地だけれども自由に使えない土地」を指します。

 この後退用地をどうするかは土地の持ち主の自由ですが、

①そのまま、何もしない

②自治体に無償で道路としての利用を許可する

③自治体に寄付する

 選択肢はこの3つで、うちは一番メリットが大きいので②を選択しました。

 まず③は費用がかかります。寄付するためには自分の土地を測量して「A:後退用地のエリア」と「B:後退用地ではないエリア」の2つに分けます。測量して、境界杭を挿して、土地の図面を描いて、「Aの所有者は自治体でBの所有者は自分」と公的機関に登録するのに結構な費用がかかります(自治体が負担はしない)。

 ②の場合、「A:後退用地のエリア」と「B:後退用地ではないエリア」はどちらも所有者は自分のままです。これについては土地に埋もれた境界杭と登記簿があるので、将来何があってもAもBも自分の土地と主張できます。

 Aについては自分の土地だけれど自治体に「自治体の道路として使ってもらって構いません」の旨を届け出るだけで、Aの部分がどこなのかは簡略図で問題ありません。基本的に家を建てるときに建築会社は土地の図面をAとBに分けた勘略図をもっているので、それの写しを添付して届け出れば問題ありません。

 ②にメリットがあると言ったのは、Aの部分を「自治体の道路として使ってもらって構いません」と公的にすることで、

Aの部分の管理責任、道路の補修などの義務は自治体になる。

Aの部分は公的エリアとなるので固定資産税の対象外となる(固定資産税が減る、別途申請必要)

 こうして我が家の前面道路の補修義務は自治体に移行。

 管理するエリアが増えたということで市も直ぐに現地を確認するため、それに立ち会うことで道路の補修を依頼しやすくなります。最大の補修箇所、車のタイヤもはまるほどの大きな穴が、今までは個人の土地にあったため何もできなかったことも迅速な対応の理由の1つでもある。

わたし
わたし

自腹を切らずに前面道路がまるっときれいになった!人にも車にも優しい道路の完成~♡

 道の補修よりも我が家の駐車場が先にできていたので、本当は市に提供していない個人の土地なのに「ついでだから」と工事業者の人が駐車場のブロックに沿ってアスファルトを敷いてくれました。自分で舗装しないといけないと思っていたのでラッキーでした。

 道路がキレイになると通行エリアが広がるため、ご近所の方々は道そのものは一切広くなっていないのに「道が広くなった」と喜んでいました

 小学生や中学生が通る通学ルートでもあるので「通行しやすい道」を作ることは地域への協力にもなります。

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