今年の夏は家庭菜園で育てたキュウリでぬか漬け

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長女がキュウリ(きゅうり・胡瓜)のぬか漬けを好んで食べるようになったため、今年の夏の家庭菜園ではキュウリを育ててみることにしました。キュウリの栽培は初なので近隣の畑をチェックします。

【家庭菜園初心者の私の心得】

  • 近隣の畑で作られていない野菜は作らない(※近隣の畑でキュウリを育てていたのを昨年確認している)
  • 近隣の畑で目的の苗が定植され始めたら自分も植える
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キュウリの苦味の原因は乾燥と低温

キュウリは元々苦味の成分を持っているので、低温や乾燥により苦いキュウリができてしまうことがあります。

生育適温は25~30℃なので、5月中旬~6月中旬の期間に定植して、その後9月末頃まで収穫する流れが一般的です。水分を多く必要とするので、稲わらやビニルでマルチすると良いです。

キュウリは「接ぎ木苗」を選ぶと良い

  • 土壌病害にかかりにくい
  • 収穫期間が自根苗に比べて長い
  • 定植後の生育が早い

以上の理由から、ナス科とウリ科の夏野菜を栽培したい場合は「接ぎ木苗」を強くすすめられます(キュウリはウリ科)。

  • 自根苗…作物自身が生長した苗
  • 接ぎ木苗…地下部の根の台木と地上部の茎葉の穂木を接ぎ合わせた苗

キュウリは土壌病害が発生しやすい作物です(土壌伝染病原菌による「キュウリつる割れ病」が代表的)。菌に耐性のある根を台木とした接ぎ木苗が利用できれば、病気の発生を抑えられます。

接ぎ木の工程は全て細かい手作業のため接ぎ木苗の価格は自根苗の2倍ほどしますが、「苗の定植が上手くいけば栽培過程の半分は終わった」と言われているように、栽培のキモである定植後3~5日間に比較的丈夫な接ぎ木苗は根がはりやすいです(3~5日間で根がはれば定植成功)。

CAINZでは「病気になりにくい」「育てやすい(丈夫)」なキュウリの苗が1個198円で販売していました。

キュウリは定植2週間前に土を作る

定植する2週間前を目安に、堆肥・石灰・油粕などを土とよく混ぜて畝をたてて土作りをします。キュウリの土壌適応性はph6~7.5なので、石灰を混ぜて弱酸性にしておきます(なにもしないと畑の土壌は雨や化成肥料の影響で酸性)。

根が横に広がり深くならないキュウリの場合、畝はあまり高くなくて良いです(ナス科は深く根がはるので高畝がよい)。

定植後約3週間のキュウリの様子
株元に害虫対策のオルトラン(薬)をまいてあります

プランター栽培の場合は畝がなくても良いようです。キュウリの適切な株間は45~50cm(条間は45cm程度)なので、我が家では2苗定植しました。

土作り期間中は木酢液を撒いて野良猫対策をする

家庭菜園は野良猫対策が必須です!特に、土を作っている最中のふかふかの土は野良猫のトイレとなる怖れがあります。

野良猫対策として市販の忌避剤を撒く策もありますが、経験上これはあまり効きません。住宅地の野良猫は人工的な香りに慣れているのか、撒いても1日くらいしか忌避してくれません。

実際に効き目があるのは木酢液です。木酢液は炭のニオイがして、それは野良猫の本能に危険を警告するそうです。忌避剤の「ムシが好かない」「不快な」ニオイとはレベルが違うようです。

【野良猫忌避剤として木酢液を使うメリット】

  • 忌避剤より安価(2リットルの原液が約600円)
  • 土壌や植物への栄養剤ともなる※

※濃すぎる木酢液は悪影響となるので、パッケージに書かれた希釈濃度を守って散布する

定植直後と収穫期は水やりを小まめに

定植直後の育成初期は土が乾燥しない様に水やりをして、収穫期は水を切らさないようにします。

キュウリは害虫被害に要注意!

  • ウリハムシ
  • アブラムシ
  • ハダニ

キュウリを育てるときに気を付けたい3大害虫です。定植して約3週間、子づるの若い芽にぎっしりとアブラムシがついていました(摘芯するところだったのでごっそり駆除できました)。

すでにアブラムシがついていましたが、害虫予防かつ駆除のためにスミチオン(アブラムシ類とアザミウマ類に効果あり)とオルトラン (アブラムシ類・アザミウマ類・オンシツコナジラミに効果あり) をまきました。

ウリハムシはウリ科の野菜に寄生する害虫

  • 葉に円形の穴があいている(ウリハムシは食害跡が特徴的)
  • 黄色から茶色の、6ミリ前後の小さな虫がついていた

ウリハムシはウリ科の野菜に付く甲虫の一種で、4月頃になると成虫が飛んできて葉を食べ始めます。成虫は株元に産卵するので、卵がかえるとその幼虫も根や株元を食べてしまいます。成虫を見つけたら補殺が基本です。

ウリハムシはネギのニオイが苦手なので、近くにネギを植えるか、料理の時に出たネギや玉ねぎのごみを株元に撒いておくと成虫が飛んでくるのを防ぐ効果があります。

アブラムシは病気の原因にもなる害虫

  • 茎に小さな虫がビッシリついている
  • 葉や茎がべとべとしている(ベタベタはアブラムシの排泄物)
  • 葉に黒いススのようなものがついている(すす病)

アブラムシは園芸害虫の中でもポピュラーで、1年中いつでも群れになって様々な植物の汁を吸います。繁殖力が旺盛で、卵からかえって10日ほどたつともう産卵できるようにあります。

アブラムシの大きさは2~4mm程度で、「甘露」と言われる甘いベタベタの排泄物を出すのでアリが群がることもあります(アリが植物に被害を及ぼすことは少ない)。また、アブラムシが出した排泄物にカビが生えて「すす病」になることもあります(すす病は葉に黒い煤がついたようになる病気。すすけた部分は光合成ができなくなる)。

我が家でもバラやコデマリといった花や野菜の若芽にたくさんアブラムシがつきます。よそから病気(ウイルス)を持ち込んだりもして、植物にとって不治の病である「モザイク病」を引き起こすこともあります。

キュウリの子づるは適切に摘芯する

葉のついた茎とメインの茎の間に出てくる子づるは摘芯
※5~7節目以降の子づるは2節目で摘芯する

親づる以外のつる(子づる)は小まめに摘芯していきます。一方で、親づるは伸ばしっ放しにして支柱やネットに固定していきます(手が届かなくなる辺りで摘芯してしまう)。

  • 下から5~7節目まで(地面から30cm程度)、伸びてくる子づるは摘芯して取り除く
  • 5~7節目より上の子づるは、子づるの2節目で摘芯する(その子づるに雌花がついている場合は、雌花がついた次の葉を残して摘芯)

肥大化しやすいキュウリは早どりする

2019年6月14日の朝の様子。
ひ弱な支柱でもしっかり絡み付く強かさを感じる今日この頃。

キュウリは長さが20cm前後になったら収穫します。

キュウリは肥大化しやすく、最盛期は開花数が増えて数日で大きくなります。毎日確認して、キュウリの場合は早どりしてしまうと良いです。

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